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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十二話 暴言
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微笑む。

フェイトのよく知るなのはは、優しくて、強くて、ちょっとだけ泣き虫で。

きっとティアナも分かってくれると思っている。

少しこじれただけ。みんなで話し合えばきっと良い方向へ行くと信じている。

二人は話をしなががら隊舎へと入った。

その瞬間、緊急召集のアラートが発令される。

緊張感が走った。

「なのは!」「司令室へ行こう!」





アスカside

夜9時を過ぎたのに、オレはメシも食わずにベッドでゴロゴロしていた。

自分の過去を吐き出して、少しは楽になったかと思ったら、全然だった。

不安がまだオレの中に残っているのが分かる。

当たり前だ。問題は解決どころか、進んでもいない。

隊長は分かってくれた。でも、今のティアナの状態はどうなんだ?

下手に話しても、拒絶されたら意味がない。

高町隊長は、ティアナとの話し合いをしてくれると約束してくれた。でも、ティアナが素直に受け入れるか?

劣等感……マイナス思考を逆手にとってティアナは頑張ってきた。

負けず嫌いってのは、その反動だ。

それをエネルギーに変えて、ティアナはどんな訓練も、難題も乗り越えてきた。

時に自分の身体を省みずに。

でも、そのやり方は隊長のやり方と違う。そこに温度差が出て、今回の騒動に繋がった。

間違いじゃないと思うけど、何だ?何かが足りない。

劣等感の根元にある物。それが分からない。

あと1ピース、足りない。

「アスカさん、大丈夫ですか?」

一人で色々考えていたら、エリオが心配そうな顔でのぞき込んできた。

……まったく、兄貴失格だな。エリオに心配かけっぱなしだよ。

「大丈夫だよ。シャマル先生に治してもらったんだからさ」

「違いますよ。ティアさんの事で悩んでいる事です」

………言葉を失ってしまった。

まあ、確かにオレがティアナの事で悩んでいるのは丸分かりだったろうけど、そんな心配まで掛けてしまったとは。

「正直、参っているよ。女の考えは分からん」

苦笑いを浮かべて、オレはそう答えるのがやっとだった。

その時、ラピとストラーダからアラートが鳴り響いた。

「緊急警報?」

「行くぞ、エリオ!」

オレは反射的に跳ね起きて、素早く制服に着替える。

「は、はい!」

エリオもすぐに着替え、オレ達は待機場に向かった。





outside

司令室には、はやて、グリフィスとロングアーチスタッフが敵戦力を捕捉していた。

「東部海上にガジェットドローン2型が出現しました!」

「機体数、現在12機。旋回行動を続けています」

アルトとルキノが、敵航空戦力の
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