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銀河HP伝説
趣味レート事件
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提督たちは我先にと部屋を飛び出していった。疾風ヴォルフに負けないスピードで。

数分後、戻ってきた提督たちの前に、憔悴しきったメックリンガーと、面目なさそうにしているワーレンの姿があった。
「義手を付けていらっしゃるワーレン提督にはピアノは難しいかと思います。」
というメックリンガーの言葉だけが空しく響いた。彼は何も言わなかったが、調律をめちゃくちゃにされてしまい、一部鍵盤も破損してしまったのである。
そして後日のこと「桁が一つ間違っているのではないか!?」と思っても不思議ではない請求書をメックリンガーは眼の色変えて受け取ったが、僚友には黙っておいた。

翌日――。
一同は今度はビッテンフェルトの家を訪れていた。「ぜひ俺の家に来て俺の趣味をやってみないか!?」と力強い彼の言葉がワーレンの足を向けさせたのである。
「おい、ミッターマイヤー。」
ビッテンフェルトの家に行く道すがら、ロイエンタールがミッターマイヤーに話しかけた。
「ビッテンフェルトの趣味とは何なのだ?ついぞ聞いたことがないのだが。」
「俺もないな。奴と来たら四六時中大声で話をしているイメージしかない。誰か知っているか?」
提督たちもビッテンフェルトの趣味となるとさっぱりわからないという顔をしている。憲兵総監として常に情報を握っているケスラーでさえも分からないという顔をしている。
「まぁいい。奴がそう言うからにはそれなりの自信があるのだろう。」
ロイエンタールがそう締めくくったところで、ビッテンフェルトの邸宅にたどり着いた。
「お、おい、なんだあれは!?」
ルッツが邸宅の敷地内からにょっきりと顔を出している巨大な建造物を指さして叫んだ。
「あ、あれは?!ガ〇ダムか!?」
その言葉が引き金となって、提督たちは一斉にしゃべりだした。それをぽかんとして見つめているのは次世代転生者たちである。
「ええ〜〜!?なにそれ!?」
ティアナが皆に聞いて回る。とたんに女性陣を除く諸提督の顔つきが一変した。
「知らないのか!?西暦時代にはやった超人気アニメで――。」
「数々の続編も出ているという――。」
「赤い彗星くらいは知っているだろう!?何?それも知らないというのか!?」
心なしかケスラーの顔が憤然となっているように思えた。
「あきれたものだ!!」
「『殴ったね!親父にも殴られたことないのに!』というあの有名なセリフも?」
「知らないわよ!!もう!!」
皆の「ガ〇ダム攻勢」にたまりかねたティアナが我慢しきれないように叫ぶ。
「しかしあれは3メートル以上もあるではないか。どうやってあんなものを持ちこんだのだ!?」
ケスラーがあきれ顔をする。
「さぁ・・・・。」
一同が当惑して巨大な建造物を見上げているところを、目ざとく見つけたビッテンフェルトが大声で呼
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