第4章:日常と非日常
第104話「祝福の風U」
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い。はやてもマリーさんに協力してもらってたんだろうし。
「...既にほとんど完成してるのに、僕の必要性あるのか?」
「新人として、現場を見ろという事では...?」
「理解はできても納得がいかない...。」
リインフォースさんの言葉に、僕はそういう。
...いや、理由は大体掴めたんだけどさ...。
「(...クロノも予測して僕を宛てたんだろうな。)」
僕を必要性がほぼないのに派遣したのは、おそらく織崎の魅了を防ぐためだろう。
僕が傍にいれば、何か理由を付けて予防できるかもしれないからな。
...司の方が確実なのになぁ...。
「あれ?小さい...。」
「葵やリインフォースさんが特別なんだよ。本来ならそれぐらいのサイズだ。」
起動前のユニゾンデバイスを見て呟いた葵にそういう。
まだ眠っている“彼女”は、掌に乗れる程の小ささだ。妖精さんみたいだな。
「...とりあえず、残り少ないけどやれる事はやるか。」
「じゃあ、データの入力と確認、お願いね。」
空いている椅子に座り、表示されたデータを見ながらチェックなどを済ませていく。
ベルカ時代の時と違い、色々便利になっているからデバイス制作も楽だな。
「...何をやっているのか全然わからないわ。」
「うーん、あたしもさっぱりだね。一応、あたしもデバイスなのに。」
「二人は機械関連に疎いからなぁ。葵はまだマシだけどさ。」
「生憎、それと関係のない生活を送ってたからね。」
仕方がない事だし、そこまで必要としないからいいと思うけどな。
...って、本当にもう終わったんだが...。
「後は目覚めさせるだけ...か。」
「早いわね。」
「そりゃあ、ほとんど完了してたし。」
さて、どんな性格のユニゾンデバイスなのやら...。
見た目としては、リインフォースさんの銀髪を少し水色っぽく、服の色を黒を基調としたものから白にして縮めただけだが...。
「そういえば...名前は付けてないみたいだな。決めてあるのか?」
「もちろんや。」
データをざっと確認した時に、まだ名前が登録されていなかった。
その事について尋ねるが、実はもう決めてあったらしい。
「この子はリインフォースから生まれた妹みたいなもんや。リインフォースと同じ、祝福の風を起こしてくれる...そんな想いも込めた名前なんや。」
「そうか...。じゃあ、目覚めさせるぞ。」
名付けると同時に目覚めさせる事にする。
はやて達もそれを望んでいるみたいだしな。
「...起きて、リインフォース・ツヴァイ。」
...なるほど。妹みたいなものだから、リインフォースさんとほぼ同じ
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