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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十八話 これが両雄の初対決になるでしょうか。(その1)
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も迎撃に余念がない。といっても、司令官が落ち着き払っているので、緊張の中にもどこか落ち着きがある。
「帝国軍右翼部隊、前衛が突入してきます!」
「敵の前衛に向けて一点集中砲火を浴びせたのち、前衛は後退。敵は側面攻撃を仕掛けてくるぞ。注意してくれ。」
ヤンが落ち着き払って指示を出す。前方では前衛艦隊が押され気味になり、後退を余儀なくされているように見えるが、実際にはフィッシャー少将の指揮の下、整然と後退しているのだった。それに吸い寄せられるように帝国軍前衛艦隊が突進してきた。それに応じて帝国軍側面部隊が主砲を斉射しながら攻撃を倍加し始めた。
「アッテンボロー。」
アッテンボローがスクリーンに出る。
『了解!』
既に打ち合わせはできており、ヤンのこの一言だけでアッテンボローはすべてを理解していた。
「・・・・・・・・。」
後方にあって、要塞司令部で戦闘を見つめていた前衛総司令官のフィオーナが「あっ!」と声を上げた。
「アイゼナッハ艦隊を、至急後退させてください!!」
彼女が叫んだときには、もう遅かった。
「今だ!!」
ヤンの号令一下、アイゼナッハ艦隊はすさまじい嵐に襲われた。前衛艦隊が主砲の猛射撃を受け、さらにアッテンボロー艦隊の側面攻撃を受けて、ほとんど壊滅状態に陥ったほか、その余波が側面部隊、さらに次鋒にまで及んだ。
アイゼナッハ艦隊は混乱状態に陥った。アイゼナッハは動じる顔を見せることなく、ジェスチャーによって艦隊に後退命令を出した。
「閣下!!」
グリーセンベックが悲鳴を上げた。その直後、アイゼナッハ艦隊左翼が猛烈な敵の射撃に襲われた。
いつの間にか要塞が前進してアイゼナッハ艦隊をその射程に捕えていたのである。
「後退!全艦隊、後退!後退せよ!」
アイゼナッハのジェスチャーを待つまでもなく、グリーセンベックが叫んだ。
「駄目だ!敵の要塞に捕まった!」
「ものすごい攻撃だ!!」
「馬鹿な、こんなはずでは!!」
「助けてくれ!」
「死にたくない!!」
「救援を――。」
「エンジン損傷!救援を乞う!救援を・・・・・アアアアアアッ!!!!」
断末魔の悲鳴がアイゼナッハのヴィーザルの艦橋に響いた。それも一艦だけではない、数十、数百、数千の艦隊の悲鳴だった。それらは悉く無慈悲な爆発によって途絶させられたのである。
『敵もやる!!』
ロイエンタール艦隊旗艦トリスタン艦上でロイエンタールが腕組みをしながら前方をにらんでいる。その艦橋にミッターマイヤーがスクリーンにゆがめた顔を映し出していた。
「見殺しにもできまい。掩護せよ。」
ロイエンタール艦隊が前進して要塞表面にミサイルを浴びせかけ、砲撃をけん制するとともに、アイゼナッハ艦隊後方に展開して、支援砲撃を開始した。
「アイゼナッハ。」
ロイ
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