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英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜”飛天魔大将軍”ファーミシルスの力〜
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?それとも既に冥き途へと逝った貴方の仲間達の下へと送ってもらいたいのかしら?」

ユーディットの行動を感心したファーミシルスは不敵な笑みを浮かべてオルディーネに問いかけた。



「ざけん……な……っ!例え一人になってでも……俺は絶対に……無念に死んで逝ったあいつらの仇をとってやる……!」

ファーミシルスの問いかけに対してオルディーネの操縦席にいるクロウはオルディーネを動かして立ち上がろうとした。

「そう。なら、その鉄屑ごと冥き途へと送ってあげるわ。」

そしてクロウの答えを聞いたファーミシルスが連接剣に魔力を通して膨大な漆黒の雷を溜め込み始めたその時、ファーミシルスの上空に無数の炎の魔剣が現れ、ファーミシルスに襲い掛かった!

「!」

上空からの攻撃に気づいたファーミシルスは連接剣に魔力を通す事を中断してその場から離れた。するとその時クロチルダの使い魔であるグリアノスが現れ、更にグリアノスからヴィータの幻影が現れた。

「今の内に”精霊の道”で撤退しなさい、クロウ!」

「な――――援軍の兵達を残して、俺だけ尻尾を巻いて逃げろっていうのか、ヴィータ!」

クロチルダの警告にクロウは反論したが

「援軍の兵達は貴方の敗北をその目にした事で完全に戦意を喪失してメンフィル軍に投降しているわ……だから、貴方もすぐに撤退しなさい!オルディーネが受けた損傷も酷すぎてこれ以上戦闘の続行は不可能である事は貴方もよくわかっているでしょう!?」

「グッ……畜生ッ!――――オルディーネ!精霊の道を発動しろ!行き先はヘイムダルだ!」

「承知シタ――――」

クロチルダに諭され、悔しそうな表情で声を上げた後オルディーネに指示をした。するとオルディーネの下に魔法陣が現れ、オルディーネはその場から消えようとした。



「逃がさないわよっ!」

一方オルディーネの撤退をさせない為にファーミシルスは飛行してオルディーネに突撃したが

「オルディーネはやらせないわ!」

「!チッ、鬱陶しい……!」

幻影のクロチルダが放った魔術を回避する為に舌打ちをしてその場から離れた。そして魔法陣は光を放ってオルディーネとグリアノスをどこかへと転移させてその場から消えた。

「逃がしてしまったわね……!―――まあいいわ。”騎神”の性能もある程度判明した上援軍の兵達も降伏させたし、十分な戦果ね。”C”の捕縛もしくは討伐は”彼ら”に任せておけば、問題ないでしょうしね。」

オルディーネ達が転移した後ファーミシルスはオルディーネ達が転移した場所を睨んだ後踵を返し、自軍の陣地へと戻って行った。



こうして………クロウ率いる貴族連合軍の援軍はユーディットの呼びかけとファーミシルスが見せた圧倒的な
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