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英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜”飛天魔大将軍”ファーミシルスの力〜
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「ガアアアアアア―――――ッ!?畜生、テメェらにだけは絶対に負ける訳にはいかないんだよ、異世界の侵略者が――――ッ!」

オルディーネが全身に受けた強酸によるダメージがフィードバックして来たクロウは痛みによる悲鳴を上げたがそれでもオルディーネを動かす手は止めず、オルディーネはダブルセイバーに闘気によって発生した漆黒の闇を纏い始めた。

「フン、雑魚が負け犬の遠吠えをした所で、見苦しいだけよ。貴方は所詮は”騎神”という”力”を手に入れて有頂天になっていた”井の中の蛙”であった事をこの奥義で思い知らせてあげるわ。」

一方クロウの叫びに対して鼻を鳴らして蔑みの表情で答えたファーミシルスはオルディーネ同様連接剣に漆黒の闇を宿して迎撃の構えをした。



「デッドリー―――エンド!!」

そして溜めの動作を終えたオルディーネはファーミシルスに向かったその時

「終わりよ―――暗礁回転剣武!!」

ファーミシルスが闇の力で数十倍の大きさに巨大化した連接剣を回転させながら伸長させた。伸長した闇の刃は回転する事によって闇の渦と化し、突撃してくるオルディーネを襲った!

「な―――――グアアアアアアアアァァァ―――――ッ!?クソッ………タレ…………」

闇の渦はオルディーネを丸ごと呑みこんてオルディーネの全身に刃によるダメージと闇の魔力によるダメージを与え、闇の渦が消えるとついにダメージに耐えきれなくなったオルディーネは仰向けに倒れた!



「そ、そんな……!?あ、”蒼の騎士”殿が……!」

「ほ、ほとんど何もできずにしかも生身で制圧されるなんて……!」

「あ、圧倒的過ぎる……!」

「あ、あれが”空の覇者”の”力”………!」

オルディーネの敗北を目にした領邦軍の兵士達は表情を青褪めさせたり、絶望の表情をした。

「今の”蒼の騎士”の敗北で貴方達も理解したはずです。――――メンフィルの”力”の前には”蒼の騎士”ですら”井の中の蛙”である事を。これが最後の警告です!メンフィル軍に虐殺されたくなければ、武器を捨て、今すぐに投降しなさい!」

一方領邦軍の様子を見て好機と判断したユーディットが拡声器を使って再三の降伏を促した。

「わ、わかりました……!我等ラマール領邦軍、これよりメンフィル軍に投降します……!」

「ど、どうか命だけは……!」

唯一の希望であったオルディーネが敗北した事によって完全に戦意を喪失した領邦軍の兵士達は機甲兵や戦車から降りて更に携帯していた武器を捨てて両手を上げ始め

「フフ、今の戦いをも利用して投降を促すなんて、深窓の令嬢とはとても思えないくらい”戦場”をよく理解しているわね。お陰で手間が省けたわ。――――さてと、後は貴方だけど、貴方は投降するのかしら
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