外伝〜”飛天魔大将軍”ファーミシルスの力〜
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ある”カイエン公爵家”が存続できない事は明白。カイエン公爵家の存続の為………父同様処刑するつもりでいた母の助命の為に……そしてこれ以上犠牲者を出さない為に本来なら父の指示によってオルディス奪還の為に援軍に来ると思われていた貴方方を迎撃し、殲滅するつもりであったメンフィル帝国に貴方方に投降を呼びかける許可を嘆願し、その許可を頂いたお蔭でこの場にいるのです。」
「…………………」
ユーディットの説明に領邦軍の兵士達はそれぞれ辛そうな表情で黙り込み
「だからと言って貴族連合軍に協力した貴族の当主達の処刑も見逃すのかよ!?」
対するクロウは反論を続けた。
「処刑されたオルディスに住まう貴族の当主の方々に関してはご家族の方々には大変申し訳ありませんが”自業自得”だと思っています。畏れ多くも帝国貴族が仕えるべき”主”であるエレボニア皇家――――”アルノール家”の方々を幽閉し、更には内戦に協力したのですから。どの道彼らに関しては極刑、もしくは厳罰が降される事になるでしょうから、メンフィルは当然の事をしたまでです。そしてクロウ・アームブラスト。貴方には申し訳ありませんが、貴方の仲間である帝国解放戦線の幹部が殺されたのも当然の事です。貴方達”帝国解放戦線”はエレボニア帝国内に飽き足らず、各国のVIP達が集まった”西ゼムリア通商会議”が開かれたクロスベル自治州でもテロを起こし、エレボニアやメンフィルを含めた各国のVIP達を命の危機に陥らせてしまったのですから、そのような”重犯罪”を起こしたテログループをエレボニアを含めた各国が許すとお思いですか?加えて帝国解放戦線はユーゲント陛下達を幽閉し、内戦を引き起こした”逆賊”である貴族連合軍に加担したのですよ。この内戦やメンフィルとの戦争勃発の主犯格である父やルーファス卿、そしてアルバレア公もそうですが、貴方を含めた”帝国解放戦線”のメンバー達もメンフィルどころかエレボニアにも”処刑されて当然の存在”です。」
「……ッ………!言ってくれるじゃねぇか……!」
そしてユーディットの正論を聞くと唇を噛みしめて怒りの表情でユーディットを睨みつけた。
「――――私の伝えたい事は以上です。もう一度だけ告げます。武器を捨て、メンフィルに投降しなさい!”領邦軍の英雄”と称えられていたあの”黄金の羅刹”――――オーレリア将軍すら為す術もなく戦死したメンフィル軍相手に勝ち目はありません!これ以上勝ち目のない戦いをして貴方達の命を無駄に散らさないでください!貴方達のご家族も生きて貴方達と再会する事を願っているはずです!」
「ユ、ユーディット様………」
「う、ううっ………」
ユーディットの命令に領邦軍の兵士達は戦意を喪失し始めたが
「ざけんなっ!俺達の事
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