外伝〜”飛天魔大将軍”ファーミシルスの力〜
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ロウ・アームブラスト。貴方も一緒でしたか………私はユミルの件を知った際、父達に何度もメンフィル帝国に誠心誠意謝罪し、メンフィル帝国との戦争を回避すべきだと進言しましたが、父達は聞く耳を持ちませんでした。その結果、エレボニアはメンフィルとの戦争状態にまで陥ってしまい、バリアハート、パンダグリュエルに続いてこのオルディスもオーレリア将軍を含めた多くの領邦軍の兵士達がメンフィル軍に討たれ、メンフィルに占領されてしまいました。」
「!!ユ、ユーディット様!今オーレリア将軍閣下が討たれたと仰いましたが……それは誠ですか!?」
ユーディットの説明を聞いてある事に気づいた領邦軍の兵士は信じられない表情でユーディットに問いかけた。
「―――はい。多くの兵達と共にメンフィルの新兵器によって剣を振るう事すらできず、戦死したとの事です。」
「そ、そんな……!?」
「”領邦軍の英雄”と称えられていたあの”黄金の羅刹”が何もできずに戦死………」
「こ、これが”ゼムリア大陸真の覇者”と恐れられているメンフィルの”力”だというのか……!?」
ユーディットの答えを聞いた領邦軍の兵士達は表情を青褪めさせたり、絶望の表情をした。
「―――話を続けます。メンフィル軍はオルディス占領後、オルディスに住む貴族連合軍に加担した貴族の当主の方々を連行し、処刑し続けています。また、兄のナーシェン・カイエンも先程の襲撃によって戦死しました。」
「な――――」
「そ、そんなっ!?公爵閣下のご子息であるナーシェン卿まで戦死なされたなんて……!?」
「し、しかもオルディスにいる貴族の当主の方々まで処刑されているなんて……!」
ユーディットの口から語られた驚愕の事実にクロウが絶句している中領邦軍は表情を青褪めさせた。
「なるほどな……理由はわからねぇが、カイエンのオッサンの留守の間に都合よく内戦に反対していたテメェの”邪魔者”がいなくなった事で、テメェと内戦に反対していたテメェの考えに賛同していた妹と一緒にカイエン公爵家を乗っ取って、カイエンのオッサンを引きずり降ろしたという事か!テメェ……幾ら内戦やメンフィルとの戦争に反対していたからと言って、親を裏切った挙句貴族連合軍に協力した貴族共を切り捨てて、メンフィルに媚びを売るんだ!?」
ユーディットの行動を推測したクロウは怒りの表情で問いかけた。
「私が貴方達に投降を呼びかける理由ですが………メンフィル帝国が介入してきた以上内戦の状況は大きく変わり、最悪メンフィル帝国によって貴族連合軍どころかエレボニア帝国も滅ぼされるでしょう。例えメンフィル帝国と和解できたとしても、このままでは内戦を引き起こし、その結果メンフィル帝国との戦争状態に陥らせてしまった”元凶”で
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