ガンダムW
1695話
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世界においても、仮面を被っているような奴なんてそうそういない。
ましてや、俺の……いや、ムウの名前は間違いなくバートン財団にも知られている筈だ。
「嘲笑する虐殺者……それが俺だ」
「……」
その言葉にマリーメイアが黙り込んだのは、俺の言葉に何かを感じたからか。
普段であれば嘲笑する虐殺者と聞いても、そこまで怯えるような事はないだろう。
だが、俺はこの部屋にいた兵士全てをあっさりと無力化したのだ。
そうである以上、嘲笑する虐殺者という名前にもマリーメイアは冗談とは思えないだろう。
まぁ、それもこれも、マリーメイアがこの年齢にしてはそれなり以上に頭がよければ、の話だが。
「ともあれ、お前は俺に捕らえられた。けど、安心しろ。お前の身柄はトレーズ派に……お前の父親を信望している奴に渡すからな」
「……貴方はOZの兵士ではない、と?」
「そうなる」
「……エンデュミオンの鷹……」
ここまでの会話で俺の正体に当たりを付けられるのは、優秀な証だろう。
ともあれ、大人しくなったマリーメイアの手を引き、意識を失ったデキムを連れて俺は格納庫に向かう。
幸いにも、途中で兵士と遭遇する事はないまま、格納庫に到着する。
視線を向けると、格納庫の中では整備兵達が怯えてミロンガ改から距離を取っている。
そして整備兵に武器を向けているのは、俺と一緒に格納庫に入ってきたトレーズ派のMS。
そのまま2人を引き渡すべく、俺はトレーズ派のMSの下に向かうのだった。
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