ガンダムW
1695話
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俺がやるべき事は変わらない。変わらないんだけど……厄介な場面が多くなってしまう。
デキムやマリーメイアの近くに兵士がいる以上、迂闊に銃撃とかは出来ないし、させられもしない。
下手をすれば、デキムはともかくマリーメイアに命中してしまう可能性は決して否定出来ない為だ。
そうなると、スライムでも使うか?
いや、もしスライムを使うと、事情に詳しい相手にとってはバルジの件を思い出させる可能性がある。
そうなると、無難なのは最初にマリーメイアとデキムを確保して、その後に兵士達を銃撃か何かで一掃する方法か。
多少面倒だが、それが一番確実で手っ取り早い。
そんな風に考えながら、スライムを収納して通路を歩く。
デキムが兵力を集中させたおかげで、通路で兵士と遭遇する事はない。
恐る恐るといった感じで出歩いている者もいるが、俺を……仮面を被っている俺を見ると、そのまま慌てて部屋に引っ込む。
……そんなに怪しいか? いや、怪しいか。
でも、ゼクスの例もあるんだし、そこまで怯える必要はないと思うんだがな。
俺の顔だって、ゼクスと同じ……とまではいかないが、それでも宇宙ではそれなりに知れ渡っているんだし。
まぁ、いらない騒動を引き起こされないのは、こっちとしても助かるけど。
そんな風に考えながら、通路を歩き……やがて目的の場所、デキムとマリーメイアがいる部屋の前に到着する。
見えない程に細くなったスライムを伸ばし、部屋の中の様子を探る。
『いいか? もう敵は扉のすぐそこまで来ておる。それぞれ、しっかりと準備をしろ』
聞こえてくるデキムの声。
もう俺が部屋の外にいるのは分かっているらしい。……恐らく監視カメラの類だろうが。
その類の物があるのは、前もって理解していた。だからこそ、こうしてスライムを目に見えない程度まで細くして使用しているのだから。
そんな風に考えながら、俺は次に自分がどうするべきかを考える。
デキムとマリーメイアの2人を最初に確保する以上、まずはどうやってでも部屋の中に入る必要がある。
いや、全員を殺すのであれば、それこそ混沌精霊としての力を十全に発揮して銃弾とかが雨霰と降り注いでも全く問題なく行動する事が出来るんだが……
兵士はともかく、デキムとマリーメイアは生かして捕らえる必要がある以上、そんな真似は出来ないしな。
となると……やっぱり向こうの意表を突くしかないか。
だとすれば、俺がやるべきなのは……ふむ、あれが使えるな。
空間倉庫の中からとある物を取り出し、手に取る。
そうして扉の前に移動すると……そっと、それでいながら中にいる連中には分かるように扉を開ける。
幸いと言うべきか、この扉は勝手に開く扉ではない。
いや、デキムの趣味を考えると、意図的
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