暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1694話
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
いや、そこまでする必要はないから、単純にこの男が情報に疎かっただけか?

「兄ちゃんみたいな子供が……あの動きをする機体を……嘘だろ……」

 技術者の性と言うべきか、整備員の男はじっと俺の方を見つめてくる。
 まぁ、ミロンガ改の動きを見ていれば、俺みたいな子供が乗ってるとは思わないか。
 仮面で顔は見えないが、背の高さから、まだ大人ではないというのは分かるのだろう。
 ムウの名前を名乗ってるんだから、20代のままにした方が良かったか?
 けど、そうなればムウ=俺といった風に考える奴が出て来てもおかしくないんだよな。
 そうならない為には、やっぱり10代の姿が良かっただろう。
 いっそ10歳の姿でも良かったか? ……いや、さすがにそれはやり過ぎだろう。

「とにかく、俺は中に向かうから、お前達は大人しくしていろ。あのトーラスに乗っているパイロットの命令に従え」

 これ以上話しても何だし……そんな訳で、それだけを告げて格納庫を出ていく。
 そして真っ先に向かうのは……監視カメラの類がない場所。
 わざわざ一部屋ずつ確認をするような真似はしない。
 コンピュータの類でどこに誰がいるのかを調べるのもいいかもしれないが……幸い、俺の場合はそれよりも有効な方法があった。
 そうして監視カメラも何もない部屋の中に入ると、スライムを艦の中に張り巡らせていく。
 色々と話している者が多いが、何故このような事になったのかを嘆いている者の声が多い。
 他人……恐らく部下だろうが、そちらに八つ当たりをしているような声も聞こえてくる。そして……

『マリーメイア様、もう少々お待ち下さい。すぐにこの状況を打破してみせますので』
『頼みました、デキム』

 そんな声がスライムを通して聞こえてきたのだった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ