ガンダムW
1694話
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いや、そこまでする必要はないから、単純にこの男が情報に疎かっただけか?
「兄ちゃんみたいな子供が……あの動きをする機体を……嘘だろ……」
技術者の性と言うべきか、整備員の男はじっと俺の方を見つめてくる。
まぁ、ミロンガ改の動きを見ていれば、俺みたいな子供が乗ってるとは思わないか。
仮面で顔は見えないが、背の高さから、まだ大人ではないというのは分かるのだろう。
ムウの名前を名乗ってるんだから、20代のままにした方が良かったか?
けど、そうなればムウ=俺といった風に考える奴が出て来てもおかしくないんだよな。
そうならない為には、やっぱり10代の姿が良かっただろう。
いっそ10歳の姿でも良かったか? ……いや、さすがにそれはやり過ぎだろう。
「とにかく、俺は中に向かうから、お前達は大人しくしていろ。あのトーラスに乗っているパイロットの命令に従え」
これ以上話しても何だし……そんな訳で、それだけを告げて格納庫を出ていく。
そして真っ先に向かうのは……監視カメラの類がない場所。
わざわざ一部屋ずつ確認をするような真似はしない。
コンピュータの類でどこに誰がいるのかを調べるのもいいかもしれないが……幸い、俺の場合はそれよりも有効な方法があった。
そうして監視カメラも何もない部屋の中に入ると、スライムを艦の中に張り巡らせていく。
色々と話している者が多いが、何故このような事になったのかを嘆いている者の声が多い。
他人……恐らく部下だろうが、そちらに八つ当たりをしているような声も聞こえてくる。そして……
『マリーメイア様、もう少々お待ち下さい。すぐにこの状況を打破してみせますので』
『頼みました、デキム』
そんな声がスライムを通して聞こえてきたのだった。
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