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ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、戦う
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ィガが突進してくる。

「轟衝!!」
「焔ァ!!」

高温と化した竜頭をそのまま突進してくるティガへとぶつけるように殴り付ける、ディーロの時と違ってティガレックスの頭部には硬い甲殻はなく効果的に利くと思っての攻撃、事実高熱の故に奴の頭は焦げ始めている、なのに気になど止めていないのにそのまま突進をし続け押し込めるように進み続ける。足に更に力を込めてスピードを緩めようとしても全く速度は落ちない。

「のやろうぉ、火射蛇!」

竜頭の口を開きそこから炎を放射し頭から焼いて行く、暴君ですら利いた攻撃。人たまりも無いだろうと思ったが

「轟食!!」
「何、がああああ!!!」

炎さえもものともせずに前進し続け、後ろ足で地面を蹴りレウスを軽く打ちあげながら建物の壁へと叩き付けた。建物を貫通しながらレウスを前足で押さえつけそのまま力を掛けて押し潰しに掛かった、それを必死に竜頭で押し返すが徐々に押し返され地面に身体が埋まり始めて行く。

「ぐぅぅぅっっ……!!」
「轟鍛!!」

腕を退けると両足で同時にレウスを渾身の力で叩き潰すかのように、その一撃は周囲の地面後と砕くかのように罅割れが広がっていく。

「がああああっっ!!」

物理的な衝撃と地面に押し込まれていく身体、ディーロとの戦いで負ったダメージも相まって骨がミシミシと音を立てながら罅が入っていく。追い討ちを言わんばかりに鉤爪でラッシュが開始される、全身を耐えなく襲い続けるティガレックスの攻撃に痛みと苦痛が全身を貫いて行く。このままではな間違い無く殺される……あれだけ大口を叩いておいてあっさり負けるのか……?ビビを、助けに来たのに……?

「……冗談じゃ、ねえええええ!!!!」

竜頭から火球が放たれる、それは頭部を捉えながらそのまま相手を大きく吹き飛ばした。ボロボロになっている身体を必死に起こし立ち上がる、そしてレウスは腰に付けていたホルダーから小瓶を取り出すとそれが無事であった事に安堵する。

「良かった……割れてなかった」

その小瓶の中にはチョッパーに頼んで作って貰った切り札があった、自分専用に作って貰った"ランブルボール"。悪魔の実の変形の波長を狂わせる薬、これを使った時自分にどのような変化が起こるのかは解らない。

―――本当に奥の手にしてくれよ、それを使ったらどうなるか俺も解らないんだ。

チョッパーの言葉が脳裏を過る、僅かな時間でこれを作ってくれた名医の言葉。初めての使用がこんな大事な場面になるとは思っても見なかった。

「有難うチョッパー、お前のお蔭で最後の賭けに打ってでれる……。さあ、こいつが導くのは……いや、導くんじゃないな俺がそうするんだ。さあ行くぞ。ランブル!!」

真っ赤な丸薬、それが導くものなど知った事ではないが
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