140部分:第十三話 曹操、袁紹と官渡で会うのことその二
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第十三話 曹操、袁紹と官渡で会うのことその二
「問題はそれが何かですが」
「そうですね。それが問題です」
「まあ今は神代が戻ってからですわね」
袁紹は審配の真名を言いながら述べた。
「さて、それでですけれど」
「はい」
「じゃあすぐに曹操さんのところに行きますか」
「会見の場所も指定されてますわよ」
それもだというのだった。
「場所は」
「はい、場所は」
「何処ですか?」
「官渡ですわ」
その場所だというのだった。
「そこで二人で話すようにとのことですわ」
「官渡ですか」
「そこなんですね」
顔良と文醜がそれを聞いて少し考える顔を見せた。
「何か戦場っぽい名前ですけれど」
「そこにですか」
「とりあえず同行は貴女達四人と」
「では花麗と林美は留守役ですね」
「ここは」
張?と高覧はそうであると確認される。
「そういうことですね」
「わかりました」
「あと。間も無く神代が戻ってきますし」
袁紹はまた彼女の名前を出した。
「あの娘も共にですわ」
「わかりました。それじゃあ」
「そういうことで」
「それで帰ったらまた人材との謁見でしたわね」
袁紹は会見の話が終わると今度はこのことについて話をした。
「それですわね」
「はい、また何人か来ています」
「それを御願いします」
「わかりましたわ。それでは」
こうして袁紹側は官渡に向かった。そして曹操側もだ。主立った将帥と兵達を連れてその官渡に向かっていた。その中でふと曹洪が曹操に対して問うてきた。彼女達は馬に乗っている。
「秋蘭だけ残ってもらったのは可哀想でしたね」
「そうですね」
曹仁もそれについて言う。
「見送りの時寂しそうでしたし」
「それを考えたら」
「けれど仕方ないわよ」
曹操はこう二人に返す。その左横には夏侯惇がいる。
「まさか首脳部を全員連れて行く訳にもいかないでしょ」
「それはそうですけれどね」
「じゃあやっぱり」
「秋蘭はまた今度よ」
微笑んでの言葉だった。
「そういうことでね」
「しかし華琳様」
ここで夏侯惇が言ってきた。
「何進大将軍が御自身から出征されるとは珍しいですね」
「そうね。普通なら私かその麗羽に命じて終わりよね」
「実際にこれまで北の胡人達に対しては袁紹殿に一任されていました」
夏侯惇もこのことを指摘する。
「それが都を離れられてまでというのは」
「ただ武勲を挙げたいだけではないかも」
「功績を作りたいだけではなくて」
「そうね。都を離れられるようにもなったってことだし」
曹操は奇しくも袁紹と同じことを見抜いていた。
「その根拠も知りたいわね」
「そのことですけれど」
荀ケもいた。彼女も言うのだった。
「何でも新しい側近
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