怒りのツインテール
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!?アンタそんな好きだったっけ!?」
「なんかビスケットの影響で好きになったらしい」
「あいつ何ミカにやったのよ?!名前からしてお菓子系なのに!!」
当然のように会話が成立して続いている、当然の事なのにそれが羨ましい。何時か自分もミカとああいった風に話せるようになるのだろうか、否なるのだ。女尊男卑に染まりきっていた自分がこうして変われたのだ、なら鈴と同じように会話出来るようになる日だって絶対に来る。そう信じて努力していこうと心の中で強く決心する。
「それでは私はバタフライケーキをお願いしますわ」
「あれアンタも便乗すんの!?いやまあ一人分増えたぐらい如何って事無いけど」
「んじゃ俺スペシャルパフェDXで」
「解ったわ、それじゃあ直ぐに買って来るから待ってなさい」
そう言って券売機の方へと小走りって行く鈴を見送る。
「本当に良い方ですわね、ああいう方を姉御肌というのでしょうか?」
「多分ね。鈴は結構サバサバした性格で面倒見がいいからな、未来院だとちびっこにも人気だし」
「鈴に憧れてる小さい子も多いからね」
セシリアが納得しているとプレートを持った鈴が
「いぃぃぃぃちぃぃぃぃかぁぁあああああ!!!!」
と大声を出しながら戻って来た。プレートの上にはしっかりときくらげと梨のデザートセットとバタフライケーキ、そしてスペシャルパフェDXが乗っている。しっかりと買ってきたようだが何をそんなに騒いでいるのかとセシリアは一瞬考えたが直ぐに思い当たった。
「アンタが頼んだパフェの値段何よ!?2500円って!?なんつう品物を頼んでるのよ!!?確かに奢るって言ったけどもうちょっと遠慮するのが普通でしょうがぁ!?」
「否だって奢ってくれるっていうから、それにお前未来院で言ってたじゃん。男に二言はないぜって」
「言ってないし誰が男よ!?私は歴とした女よ!?」
「まあ確かにその性格と勢いでは男性の方が良かったかもしれませんわね」
「うぉぉぉおいセシリアアンタまで言うか!?」
気づけば軽く言葉を口にして会話に入っていた、鈴の軽快な言葉と怒っているようで何処か楽しげな言葉を受け流すようにしている一夏と気にしてないミカ。その中に参加出来ていると本人は気づいていなかった、気づけば楽しげに笑いながら話している事など……。
「それで今更聞くんだけど1組の代表って誰なの?やっぱりセシリア?」
「いいえ違います、わたくしは辞退したんです。代表は織斑さんです」
「えっあいつなの?」
酷く意外そうな表情をする鈴、セシリアがやっていないとなるとてっきり実力的に考えれば一夏かミカがやっていると思っていた。サムスが元IS操縦者なのは知っているしきっとあの人なら息子二人に特訓の一つでも付けているだろうと思ったからだ、それな
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