暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1693話
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『エンデュミオンの鷹、来てくれたか!』

 トレーズ派の指揮官と思しき男が映像モニタに映し出され……うん? 確かこの男、以前どこかで……

「お前は確か……」
『ははっ、覚えていないか。俺はその仮面を忘れるような事はないんだがな。以前助けてくれたのを忘れたか?』
「ああ、そう言えば以前の戦いで話したな。……どうやら無事なようで何よりだ」

 呑気に会話をしている間も、当然MDが悠長に待っていてくれる筈もなく、次から次に攻撃をしてくる。
 もっとも、トーラスの武器はトーラスカノンしか存在せず、肘の部分を突っ込んで来るといった感じだが。
 こうして近接戦闘にも対応出来るよう、ビームサーベルくらいは装備しておけばいいと思うんだがな。
 このW世界の武器は、機体の動力炉からエネルギーを流用するんじゃなくて、武器にエネルギーを直接注入する形だ。
 そうである以上、ビームサーベルとかを用意しても……いや、MDのプログラム的な問題か?
 トーラスカノンを主兵装として考えておけば、プログラム的にはそっちだけで済む。
 だが、そこに新たにビームサーベル用のプログラムも入れるとなると、間違いなく大作業だ。
 MDのシステムは詳しく知らないが、サーバのようなものがあってそこから一斉に全機にプログラムを送信出来るのならともかく、1機ずつプログラムを更新するとなれば……ましてやプログラムの齟齬や他のMDとの間の連携でも問題が出てくる可能性があるだろう。
 しかも、正直なところMDがトーラスカノン以外の武器を使うにしても、その対象となる者はそれ程多くはない。
 殆どの戦闘はトーラスカノンだけで勝負が付く以上、手間とコスト的な問題もあるのだろう。

『正直なところ、今回は駄目だと思ったがな。それでもトレーズ閣下の理想を実現する為には、ここで退く訳にはいかない』
「そうか。ま、頑張ってくれ。俺は今まで通り、好きに動かせて貰うだけだ」
『分かっている。ムウをこちらの指揮下に置こうとは思わないさ。MSの性能差も、パイロットとしての操縦技能も、俺達を上回るからな。足手纏いになるのはごめんだ』

 こうして自分達の技量を理解しているというのは、こっちも助かる。
 ここで無理にでも俺と連携しようとすれば、間違いなく今こいつが言っていた通り、足手纏いになるのだから。

『ムウならひょっとして、あのシャドウミラーとも……アクセル・アルマーとも互角に戦えるかもしれないな』

 そう呟いた男の言葉に、少し驚く。
 何に驚いたのかと言えば、アクセルの名前を……俺の名前を出した相手の言葉に、何も含むところがなかったから。
 自慢じゃないが、俺はシャドウミラーとして散々OZの邪魔をしてきた。
 連合軍に雇われていた以上は当然なのかもしれないが、
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