ガンダムW
1693話
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こそ、エンデュミオンの鷹の出番だろう。
テスラ・ドライブによる加速力で、一気に財団連合の真横に突っ込んでいく。
だが、MDのトーラスも当然ミロンガ改の事を察知したのだろう。すぐにこちらを向き、トーラスカノンを撃ってくる。
これまで何度も財団派と戦ってきただけに、財団連合にとってミロンガ改は明確に敵機という扱いなのだろう。
いやまぁ、ただでさえ分裂して戦力が少なくなった財団派を散々攻撃してきたんだから、向こうだってミロンガ改を敵と認識……どころか、怨敵と判断するのは当然だった。
実際、トレーズ派と戦っているうちの中でもその多く……具体的には半分以上が、俺を目掛けてトーラスカノンを撃ってきているのだ。
トレーズ派への圧力を弱めるという意味では、寧ろこれが最善の動きなのかもしれないが。
財団派にとって、トレーズ派とエンデュミオンの鷹では後者の方が難易度の高い敵という扱いなのだろう。
だが、その程度の攻撃でミロンガ改をどうにか出来ると思われるとは、随分と甘く見られたものだな。
エナジーウィングを封印していても、この程度の攻撃に対処出来ない訳がない。
次々に放たれてくる攻撃を、スラスターを使って回避しながら近付いていく。
MDに把握されない距離にいたので、ミロンガ改のビームマシンガンの射程に入れるにはもっと距離を縮める必要がある。
……やっぱり、ミロンガ改の遠距離攻撃がS-11ミサイルしかないってのは色々と残念だよな。エナジーウィングは射角こそ広いものの、射程はビームマシンガンとどっこいだし。
そのS-11ミサイルを封印してしまえば、こちらで出来る事は何もない。
ビームマシンガンは、ブラックホールエンジンのお陰で弾数の心配はいらないが、トーラスカノンに比べればどうしても射程は短くなってしまう。
ビームサーベルは言うに及ばずといったところだろう。
「加速」
エナジーウィングで足りない速度に関しては、精神コマンドで補わせて貰おう。
一気に加速したミロンガ改は、そのままトーラスとの間合いを詰めていく。
トーラスカノンのビームが次々に放たれるが、その隙間を縫うように距離を縮め……
「沈め!」
加速の効果が切れたと同時に、財団連合のトーラスは既にこちらの間合いに入っていた。
振るわれるビームサーベル。
次の瞬間、トーラスは胴体から上下真っ二つに切断され……宇宙空間に爆発の華を咲かせる。
それを確認し、トーラスが密集している中央部分に入ると、ビームマシンガンを連射しながらオープンチャンネルで叫ぶ。
「エンデュミオンの鷹、ムウ・ラ・フラガ見参! トレーズ派に助太刀する!」
叫ぶと同時に、何機ものトーラスが爆発していき、やがて周囲には多くのトーラスの残骸が浮かぶ。
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