第三十九話 おぢばがえりその二十二
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「楽しみですね」
「楽しみって?」
「今度神戸に行くんで」
「そうなの」
「お会い出来たらいいですね」
「里帰りはするけれど」
おぢばがえりも終わったしです。
「それでも神戸って百万以上の人がいるから」
「会うこともですか」
「ないわよ、まあ会ったら宜しくね」
「はい、こちらこそ」
この時は私は全く思いもしていませんでした、神戸でのことを。そして気持ちを神戸から花火に向けました。
花火が上がってきました、一発また一発とです。その花火を観てでした。阿波野君はにこりとしてこんなことを言いました。
「有終の美ですね」
「そうね、また来年ね」
「楽しみましょう」
「そうしましょうね、お互いにひのきしんを頑張って」
「やっていきましょう」
二人でこんなことをお話して最後の花火を見ました、花火は今年のおぢばがえりの終わりを知らせるみたいに次から次にあがってです。
私達に奇麗な景色を見せてくれました、私はその花火を阿波野君と一緒に観ながら今年のおちばがえりの終わりを実感していました。
そしてこのおぢばがえりから数日後実家に帰りました、懐かしい我が家に。
第三十九話 完
2016・11・5
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