第三幕その二
[8]前話 [2]次話
「それじゃあね」
「どうしようもないわ」
「先生は威張らないし」
「そのことも大きいよ」
「僕は威張ることは嫌いだよ」
先生が絶対にしないことの一つです。
「何があっても」
「そうだよね、先生は」
「それもしないよね」
「絶対に威張らない」
「お鼻は高くならないね」
「威張っている人を見て嫌な思いをしたんだ、子供の時に」
先生の子供の時のお話です。
「だから僕はね」
「威張らない」
「そのことにも気をつけているんだね」
「そういうことなんだね」
「そうだよ、じゃあ十時まで書いて」
論文をです、美術のそれを。
「そして十時になったら」
「うん、お茶だね」
「ティータイムだよね」
「そうしようね、昨日トミーとお話したけれど」
このことから言うのでした。
「今日はウィンナーティーを飲もうか」
「あの生クリームの紅茶だね」
「紅茶に上に生クリームを乗せた」
「あれを飲むんだ」
「うん、そうしよう」
今日の十時はというのです。
「そうして楽しもうね」
「うん、じゃあね」
「十時まで論文を書いて」
「それでだね」
「十時になったらウィンナーティーだね」
「それを楽しもうね」
こうしたお話をしつつです、先生は頑張って論文を書きました。そして十時になると実際に皆と一緒にでした。
ティータイムとなりました、熱い紅茶をカップに淹れてそうしてそこの上に生クリームをたっぷりと乗せます。
そしてです、いつもの三段のティーセットも出しました。
「今日は上はチョコレート」
「中はチョコレートケーキでね」
「下はチョコレートクッキーなんだ」
「チョコレート尽くしだね」
「うん、チョコレートを食べたくてね」
それでとです、先生はご自身でティーセットも用意して言いました。
「出したんだ」
「そうなんだ」
「じゃあ今からだね」
「ウィンナーティーとチョコレートのセット」
「全部楽しむのね」
「そうするよ、じゃあ飲もうね」
先生はにこにことしています、そしてでした。
早速紅茶とお菓子を楽しみはじめました、生クリームをたっぷりと入れた紅茶を飲んでそしてなのでした。
先生はにこりとしてです、皆に言いました。
「うん、いいね」
「ええ、確かにね」
「この紅茶美味しいよ」
「お茶とクリームがいい感じに合わさってて」
「ミルクティーとはまた違った美味しさね」
「そうだよね」
「どうにも」
こうお話するのでした、皆も飲みながら。
そしてお菓子を食べてです、こうも言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ