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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
11.虚言と死神
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げつける。ここから逃げるも追撃するもこいつの自由だろう。
プレイヤーは、恐怖に震えながらその転移結晶を握るとどこかの町の名を叫んで消えて言った。
すると少し離れたところから手を叩く音が聞こえた。そんなことをする奴など考えるまでもなくわかった。
「やはりお前はそうでなければならない」
狂気の笑みを浮かべるライア。
「本来ならばお前はこちら側の人間だ。それが正義の皮など被って普通の生活を送っているなど、俺たちよりもずっと狂気だよ。シュウよ」
シュウは何も答えることなくライアを睨みつけた。
「これはゲームだ。どれだけ人を殺したって罪にはとわれない。何をやっても許される狂った世界なんだからな」
「ゲーム……だと」
シュウは鎌を握る力が強くなる。
「なら、テメェは今まで犯してきた殺人も、ミサキたちを罠にはめて殺したのも、今のこの状況も、ゲームだから問題ないっていうのか?」
「その通りだ」
ライアは迷うことなくキッパリと口にした。
その瞬間、シュウは一気にライアとの間合いを詰める。鎌が首を狩りとる寸前で金属同士がぶつかり合う乾いた音が鳴り響いた。
ライアが持っていた短剣でギリギリのところで防がれた。だが、そこまではわかっていた。
あらかじめ出現させておいた右の手刀ががら空きの腹部へと襲いかかる。
その直前でライアは持っていた短剣を真下へと投げる。それとともに体勢を大きく歪めて鎌をギリギリで回避する。
だが、その程度の短剣で手刀が防げるわけもない。
その瞬間、ライアの狙いに気づいたが身体が言うことを聞かず止まらない。ライアの放った短剣はシュウの太ももへと刺さるとHPをわずかに減らす。そして同時に身体へと電撃が走ったような衝撃が加わる。
麻痺だ。
シュウはその場に崩れ落ちていく。
「おいおい、さっき自分が使った手にかかるのはいけねぇだろ。それじゃあ、攻略組の名が泣くぜ」
ライアが挑発するようにこちらに迫ってくる。
その瞬間、シュウは持っていた鎌の刃を足首めがけて薙いだ。飛び退くようにしてライア回避する。
「チッ……外したかァ」
シュウはそこから何事もなかったかのように立ち上がる。するとライアは憎たらしいと言わんばかりの表情を浮かべる。
「なぜ、俺の麻痺が効かない」
「《死神》だからよ、状態異常なんてならねぇんだよ」
そんなふざけたハッタリなど意味はない。ただライアをおちょくるためだけだ。本当は、シュウが持っている鎌状の槍の能力。状態異常を確率で無効化することができる。
するとライアは声を荒げて笑う。
「やっぱりテメェは最高だ、《死神》さんよ」
「テメェは最悪だ、ライア」
「褒め言葉として捉えてお
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