暁 〜小説投稿サイト〜
ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、アルバーナへ
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ル、フィ……無事か……!?」
「フォウ、レウスゥ!!」

傷ついた身体で一度は気を失いながらも再び立ち上がり身体を引きずりながら探し当てたルフィ、彼も大きな傷を身体に受けながらも一応は無事でいた。今は大量の肉を食い漁りながら近くにいるフードの男と何かを話していたようだった、わき腹を押さえつつ傍に座りこむと男は支えるように肩を貸してくれた。

「大丈夫かい君も!?酷い傷だ……」
「大した事じゃない……。それよりアンタは……?」
「私はアラバスタ護衛隊副官、ペルという。君達がビビ様の手紙にあった海賊で間違いは無いな?」

その言葉を聞き安堵の息がもれた、ビビの手紙はアルバーナに届いていた。つまりカルーは無事砂漠を横断して首都へと辿り着いていたという事だ、カルーも立派な自分達の仲間。何処か心の中で楔のように突き刺さり心配していた、良かった無事で……。ペルもそれを察したのか軽く肩を叩き肉を食べるように薦める。それを素直に受け取り肉に齧り付く。

「君も手当てが必要だな、応急処置ぐらいならしよう」
「すまないなペルさん……ルフィ、クロコダイルは?」
「悪い、負けちまった……でも次は絶対にまけねえ!!」

肉を食い千切りながらそう言い切るルフィ、残念ながらクロコダイルとの戦いとは敗れてしまったようだが次は絶対に負けないと宣言している。この船長がそう言っているだ絶対にそうだと確信できる、それに自分だって敵を倒したがその直後に新しい敵に吹き飛ばされている身、彼を悪く言える身ではない。

「こっちもなんとか敵を倒したがまた厄介なのが出てきやがった……まあある意味マシかもしれないが」
「にふぃいっふぁいくっぺらあるばーはへいふぉふぉふう!!」
「……えっとレウス君、今の解るかい?」
「肉一杯食ったらアルバーナへ急ごう、かな?」

頬を肉で一杯にしながらも力強く肯定するルフィにペルは少し戸惑いながらも自分も肉に手を付けた。食事が終わり次第大急ぎでアルバーナへと向かわなければならない、少しでも体力を付けておかなければ。アラバスタ護衛隊として、この国に住む一人の国民として、この国を愛する男として戦わなければならない……。

「ペルさん、こっからアルバーナへ行こうとしたらどの位掛かる?」
「私なら飛べば半日もあれば到着する」
「半日……急がないと間に合わなく……!」
「だが、私も今すぐは飛べん……すまない」

ペル自身もクロコダイルのパートナーであるミス・オールサンデーによってかなり大きなダメージを受けている、隼になれる彼と言えば今の状態では満足に飛ぶ事すら儘ならない。かといって自分も飛べたとしてもまともに速度を出す事も出来ない、状況的にはペルと全く同じ。

「俺も似たようなもんだ……うっ、くっそあの野郎……!!」


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ