空の王者、アルバーナへ
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アルバーナの宮殿へと走り出す、戦場を抜け砲撃を避けながら必死に走り辿り着いた宮殿にて護衛隊副官チャカに命じた。宮殿を破壊して欲しいと。それならば確実に目を引く事が出来る、その好きならば自分が何とか出来ると。だがチャカはそんな事をしたらと渋るがビビの言葉によって決断した。
―――国が何!?国は、今殺し合いをしている彼らの事よ!!!
―――良いかチャカ。国とは人なのだ。
アラバスタ現国王、ネフェルタリ・コブラと同じ言葉に国王の面影を覚えるとチャカは直ぐにその言葉通りに宮殿に爆薬を仕掛けるように命ずる。疑問を持つ兵士もいるがそれを押し退け爆薬は仕掛けれていく、4000年と言う歴史がある宮殿だとしてもそれよりも人の命が大切だと。その言葉につき動かされ遂に爆破されようとした時、―――三度、砂塵が俟った。
『クロコダイル……!!』
王下七武海が一角、サー・クロコダイル、宮殿へ。怒りの限りの言葉をぶつけるも笑いながら受け流し残酷なまでの現実を叩き付ける。国の英雄として名を馳せながら裏では国を奪う為に暗躍した男、その男を打ち取る為に兵士達は挑むも相手にされず、ペルと同じく動物系の能力者であるチャカがその牙でクロコダイルを貫こうとするも無駄に終わる。反乱軍のリーダーコーザもその場で最悪のシナリオを思い描き、この反乱が仕組まれた物だと理解する。そこへクロコダイルが更なる絶望の種を芽吹かせた。
『4時半、広場に直径5キロを吹き飛ばす砲弾が撃ち込まれる。そして永遠に戦いは終わる。ハハハハッ!!』
後20分もない状況、コーザとビビは何とか人々を守ろうと行動する。白旗をあげ戦いを終わらせようとするもコーザがバロックワークスの凶弾によって倒れ一時は戦いが静まろうとしたのにも拘らず再び始まってしまう、必死に叫ぶビビをクロコダイルは首を掴んだ。
「後15分……反乱軍の援軍もまだまだ此処へ来る、自らの運命も知らずにな」
「クロコ、ダイルゥ……!!」
淡々と現実と絶望を言い続けるクロコダイルにビビは涙を流しながら睨み続けた、何も出来ないそれぐらいしか出来なくてもそれをし続けた。
「お前に国は救えねぇ、あばよお姫様」
「ッ!!!!」
腕を砂に変えながらビビを離す、何も支える物がなくなったビビの身体はゆっくりと重力に従った下へと落下して行く。それを見ながら大声で笑うクロコダイル、これで目障りな姫は消えると確信の中で太陽の光が僅かにブレたのを見た。笑いを浮かべたまま見上げるとそこには巨大な鳥の上に乗った樽と背負って男ともう一人、翼を広げながら鳥と併走するように飛んでいる赤い者がいた。
「クロコダイルゥゥゥゥウウウ!!!!」
「ティガァァアアアアアアアア!!!!」
「ルフィさん!レウスさん!!」
麦わらのルフィ、レウス
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