空の王者、アルバーナへ
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脳裏に浮かぶのは自分を吹き飛ばしてくれたティガレックス、鎖骨の数本に罅は間違いなく入っているだろう。正直身体に上手く力が入らない。だがやるしかない、あれは恐らく自分ではないと止める事は出来ないだろう。
「ルフィ君レウス君、今のうちに寝ておいた方が良い。少し休めば飛べるようになる、今は身体を休め、早朝にアルバーナへ向かおう!!」
「「ああっ!!!」」
-アラバスタ 首都アルバーナ-
ビビが恐れ、危惧していた物。身を張りその身がどうなろうと構わず命とて掛ける覚悟で望んだ反乱を止める為の道。16の少女が背負うにはあまりに大きな覚悟と責任、命を張り国民の命を助けようとする覚悟をクロコダイルは嘲うかのように蹴り飛ばした。麦わらの一味が囮となりオフィサーエージョントを引き離し反乱軍の前で身を張って止めようとしたのに、魔の手はそれを越えて行った。
『―――!!!』
巻き上がった砂塵、ビビの声を遮るように俟った。ビビの傍を通り過ぎていく反乱軍、止める事が出来ないまま反乱は始まってしまった。互いに黙れ踊らされている無実の人々は己の胸にある正義と思い込まされた虚実の為に剣を取り交えてしまった。
そしてビビを守る為、反乱軍が彼女を踏みつけないようにと翼を広げラクダや馬に踏みつけられようと翼をどけなかったカルー。全身に深く傷を受けたカルーを目にしながら涙を流すが必死に声を出す、諦めない、諦めの悪さなら船で学んだのだからと。そこへウソップがビビを助ける為と参上したウソップだったが事前にMr.2と遭遇していた為に対策として講じられた仲間の印を見せなかった事でそれを打破、襲い掛かってくるそれから逃れようとするビビを助けたのは大怪我をしているカルーだった。
『カ、カルー!?』
『クワアアア!!!』
全身から流れる血など、激痛など知った事では無いと言うかのごとく疾走するカルー。背後から迫ってくる刺客からビビを守る為に必死に走る、アルバーナの絶壁を登ったカルー。そして目の前で国民同士が殺し愛をしている様を見たビビは直ぐに宮殿へと急ごうとカルーを走らせる、が
『な、流れ弾が!!カルゥゥ!!』
カルーの脳裏にルフィの言葉が過る、ビビはしっかりと守る、送り届ける。仲間なんだからと。そして自分もその仲間の一人なんだと自らの奮い立たせ銃弾を喰らった身体で戦場を走り、一歩一歩踏みしめるごとに薄れていく意識と戦いながら進むが遂に倒れこんでしまうカルー。それでもカルーはビビを守ろうとMr.2と戦おうとする、叫びビビを助けたのは超カルガモ部隊の仲間、そしてサンジだった。
『よくやったな。男だぜカルー隊長、ビビちゃんこいつは俺も任せな。反乱はまだ止まる、だから行きな』
『サンジさん……うん!貴方達カルーをお願い!』
この場を託し
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