最終章:夢を追い続けて
第48話「“対話”」
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された...が、その事実があって今がある。その事を私は受け入れている。だからこそ、共に歩むと決めたのだ。」
「...なるほどな。」
ISを一旦解除し、降りたラウラに秋十は一言そういう。
「師匠達は、ISを道具として見て欲しくないのだろう。飽くまで“翼”...もしくは“相棒”として見て欲しいのだろうな。」
「...ああ。桜さんも束さんもISの事は自身の子供のように見ていたからな。」
そこへ、千冬がやってくる。
「...箒と鈴はお前に任せて正解だったな。」
「千冬姉?他の皆は....っていつの間に...。」
他の皆はどうしたかと問おうとして、後ろで皆が纏っているのを見てやめる。
「オルコットは元々“水”を宿す事をあいつに習っていたから、早々に同調した。ローランも桜の影響を受けていた上に、事情もあったからな。“相棒”として見ている側面が強かったらしい。更識も国家代表なだけあって、その側面が強いから、一押しすればあっという間だ。」
「さ、さすが千冬姉...。」
「だが、問題は....。」
千冬はユーリの方を見て、口ごもる。
マドカと簪が必死に励ましているが、まだ立ち直っていないからだ。
「彼女をどうするべきか...だ。」
「...ユーリにとっては、“また捨てられた”と思うようなものだからな...。」
「お前やマドカの言葉も届かないという訳か...。」
届くとすれば、それは桜の言葉だけ。...千冬はそう思った。
「肝心の桜から何かしらのメッセージがなければ、どうしようもないぞ...。」
「...とりあえず、シュテル達もユーリの傍に居させた方がいいと思うけど...。」
「焼け石に水だろうな。だが、少しでも味方が多い方が彼女の精神上マシだろう。」
端末を使い、自室に待機しているチヴィットに連絡を取る秋十。
実は、臨海学校で格納領域に仕舞っていたため、しばらく秋十の部屋にいたのだ。
「....だが、あいつがこのまま彼女を放置するとは思えん。」
「ユーリを連れていく...と、桜さんは言ってたから、ほぼ確実に来るはず...。」
「防衛を固める。秋十達は、とりあえず自室に戻ってくれ。」
「分かった。」
出来る事も少ないため、秋十達は大人しく部屋へと戻っていった。
=秋十side=
「.....ん....?」
ふと、気が付けば、そこは不思議な空間だった。
綺麗な青空が広がり、辺りは草原が広がっている。
そこまでなら普通の大草原だと思えるが、そこらかしこに何かが浮かんでいた。
赤、青、黄、緑、白...多種多様な水のような球が浮かん
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