第一部 ケイオスクルセイダーズ
プロローグ ビギンズデイズ
8.あれから………一週間
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
丞一がこの幻想郷に来て守矢神社に居候をはじめて、月日が流れた。
突然だが、実は丞一は朝に弱い。いや弱いというのではなく、二度寝こそが至高というおっさん臭い主義をたてている怠け者なのだ。そして、今まで一人暮らしで起こしてくれる人も当然いない。丞一は寝坊が理由で学校をさぼっていたほどなのだ。
というわけで、現在時刻、八時。
「ジョジョ!起きてください!朝食ができましたよ!」
「うーん、……後五分」
「そう言って起きた試しがないじゃないですか!」
このようなテンプレ光景も、ここ一週間では守矢神社
では当たり前の光景となった。
「ほら!ニャル子さんからも何か言ってください!起きてますよね!」
『くーすー、泡盛は、古酒』
「起きてますよね!?」
『……後五光年です。ではお休み』
「光年は時間じゃない。距離だ。ニビジムのポケモントレーナーみたいなこと言わせないでください!そしてちゃっかり寝ようとしないでください」
まず、スタンドに睡眠が必要なのかと問うべきなのだろうが、今はそれどころではない。このテコでも起きない二人を早苗は起こさなければならないからだ。
スッ、と早苗の目つきがかわり、纏っている雰囲気も変わった。ついでにスタンドも出ている。この状態の早苗はマジギレの時の状態だ。
「二人とも、起きてますよね?」
「『ぐ、ぐーすー、現在時刻は、偶数』」
「……後五秒以内に起きないと朝食抜きにしますよ」
「いやー!よく寝たなー!」
『今日はとてもいい一日になりそうですね!英語で言うと、グレートデイズ!』
「はぁ、起きたなら早く行きますよ。お二人は先に食べてるんですから」
「悪いな早苗」
「そう思うならちゃんと起こされる前に起きてください」
そいつは無理だ、飄々と芝居が効いたように肩をすくわせる。
そんなやりとりをしているうちに二人は居間に着いた。そこにあるちゃぶ台ではすでに二人の女性?が朝食を食べていた。
「おはよう、ジョジョ!今日もずいぶんと眠そうだね!」
「おはよう、諏訪子。やはり朝はつらい。もっと寝たい」
「あんたはもう少し早起きする努力をした方がいいんじゃなかい。早起きは三文の得って言うしさ」
「それは無理ですよ神奈子様。ジョジョなら『三文の得なら三度寝が欲しいぜ』という人間ですから」
「大正解」
丞一はそして大きくため息をつかれた。この二人は洩矢諏訪子と八坂神奈子。この神社の祀ってる神様だ。
実は丞一と早苗がまだ小さい頃つまり、一緒に遊んでる頃にはすでに身近な存在であったことが発覚した。そういえば、小さいころダークワンがよく右手で顔を若干かくし、左手でどこかを指し、いかにも見ているな!とやっていたのを丞一は思い出した。
「そういえば、ジョジョは今日は仕事ですよね」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ