第一部 ケイオスクルセイダーズ
プロローグ ビギンズデイズ
8.あれから………一週間
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ああ。一旦昼には必ず帰ってくるよ」
丞一は就職先を決めていたのだ。バイト探しなら町ワークスや
「仮にも教師なんですからちゃんとしてくださいよ。生徒の模範となるのが先生の仕事ですよ」
「わかってるよ」
「いきなりマッハで移動したり」
「出来ねぇよ」
「地球を破壊して完全犯罪を目論んだり」
「しねぇよ」
「養豚場の豚を見るような目で」
「見ねえよ」
いつからこんなボケキャラになってしまったのだろうかと思うと丞一から自然にため息が出た。それでも、早苗の作る味噌汁はおいしかった。
仕事場までキングクリムゾン!
「おはよう。来たぜー、彗音」
「おはよう、丞一。今日も頼むぞ」
上白沢彗音。丞一の上司であり、人里で寺子屋を切り盛りしている半妖である。早苗の友人で丞一は勿論早苗経由で知り合ったのだ。
丞一は教師という職業に就いてから一週間と経ってないが、馴れてきたという実感は感じられた。
丞一は授業を開始するために教室の元へ向かう。
丞一は教室の襖を引き、教室へ入る。
「おはよう」
『おはようございます!』
「おはよーなのだー」
「サイキョーのアタイにかかればどんな問題でもイッシュンね!」
「チルノちゃん、授業始まるよ。丞一さんも来たし」
「あ、ホントだ!よう!ジョジョ!」
「おはよう、チルノ。ちなみに2+2は」
「1!」
「今日の宿題倍な。昨日の宿題やってきたか?」
「なに!間違ってるだと!」
「なんでも2に足してるのに1に減ってるんだよ。それよりも宿題。まさか大妖精から見せてもらったなんてことはないよな」
その質問に大妖精が、自分が教えながらやった、と言っていたので問題はないだろう。
この彗音の寺子屋には人里の子どもは勿論、一部の妖怪、妖精も参加している。
最初に挨拶したのは、あのルーミアだ。
そして、その次に挨拶したのはチルノ。氷の妖精だ。
元気がよく、いい子なのだが、とにかくバカなのだ。今のように足し算もできない。あまりのできなさ故に、最初の授業前に問題を出し、でかなければ宿題をチルノだけ倍にする制度を作ったのだ。むしろ倍ですら足りないまでもある。
その次にしたのが大妖精。この寺子屋の人外の中でも常識人であり寺子屋の良心だ。チルノの親友でもあるらしいので、お目付役として、チルノの監視を頼んでいるのだ。
そのように朝は過ぎ、授業へと移っていく。
「魔理沙が持っていた六つのリンゴを霊夢が四つ食べました。そこへさらに早苗が三つのリンゴを持ってきてくれました。リンゴは全部でいくつあるでしょう。………この問題誰かわかる人、いるか?」
「はいなのだー」
「じゃ、ルーミア」
「霊夢なら、リンゴを残すわけないのだー。追加の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ