第81話 大事な欠片
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「ま、まままままさか......サソリ?」
「やっと気付いたか......どうしたものか」
無駄に疲れたわー
何この数分間!?
サソリがあの女の子になっていて
あの声も口調も全部サソリの演技?
いや、黒子の時に良く見せて貰ったけど
でも叫び声を上げて、黒髪ロング男性に変貌して......???(大混乱中)
「上手くいったみたいねぇ。ララ」
「賭けに近かったからな。あー、写輪眼で保険掛けといて正解だった」
ゼツ達が人工写輪眼の研究をしていて、資料も読んでいたサソリは見様見真似で自分のチャクラを学園都市のネットワークに保存していたらしい。
何こいつ!
「随分と可愛らしくなったわねぇ」
「動きにくい上に術も制限されるからな。まさか穢土転生やられるとはな」
「えどてん......せい?」
頭を抱えてブリッジしている御坂がニョキッと立ち上がり、疑問を投げかけた。
「ん?死者を蘇らせる術だ。アイツら『うちはマダラ』を蘇らせやがったか」
「死者って死んだ人?そんな術があるの!?」
「そうだ。まあ、禁術だけどな」
ゴキゴキと首を鳴らしているが、あまりしっくりこないらしく腕や足の関節を動かしていた。
「へぇ。割と凄い能力じゃないかしらぁ?」
「準備が大変なんだよな。蘇らせる人間の遺伝子が一定以上必要だし、生きた人間を犠牲にしないとダメだし」
「!?」
サソリの説明に御坂と食蜂の表情が強張った。
「ん?ん?」
「ど、どういう事?!」
御坂がすっかり黒髪ツインテールが板についたサソリに詰め寄ってきて、思わずサソリの座っている椅子ごと後ろに傾く。
「その犠牲になった人間はぁ?」
「.....死ぬが」
「はぁ!?死ぬってどういう事よ!」
「それが発動条件に入ってんだよ。昔大蛇丸をスパイしていたから知ってるし」
食蜂は静かに能力を行使したが、そこには希望的観測とは程遠い『死』に揺るぎなく向かうサソリの心からの諦めを読み取る。
「う......嘘じゃないみたい」
「っ!?」
超能力者(レベル5)が畏れられて、敬遠される存在となるのには理由があった。
圧倒的な能力はどんなに証拠よりも強いものとなり、その言葉はどんなに無茶苦茶なものでも現実となり得る。
不可能な領域だろうが、科学だろうが打ち砕いてレベル5という称を持ったものによる定めに近い。
死ぬ?
何よ、何でこんなに呆気なく言えるの?
おかしくない?
「......なんとかならないの?」
「無理だ。オレのチャクラが尽きたら消える」
サソリは飄々と椅子の傾きを直すと先ほど取ったメモをテーブルに置いて、作戦を立て始めていく。
「だから割と時間が無いから、足早に作戦について指示を出すか......ら?」
あまりにも感じ
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