第81話 大事な欠片
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大きなお尻が見つかったんでしょ!?」
「はァーーーッ?はァーーッ??誰がお尻が大き」
「あんだけ偉そうな事言っておいて簡単に見つかるなんてね」
「何よぉ!貴女と違って隠す面積っていうか体積がこっちの方が多いんだからぁ!良いわよねぇ、お子様体型はぁ!」
「体型関係ないでしょうが!」
「5......4」
「!?」
テーブルの下で不毛な争いをしている御坂と食蜂だったが銃のカウントダウンが進んでいることに気がついてアタフタとしていると......
「あらあら何何?侵入者?」
と少女の声をした人物が扉を開けてにっこりと笑顔を浮かべた。
「これは......警策様。はい......とミサカは質問への回答をします」
黒髪ツインテール姿の女性がそっとテーブルの下を覗き込むと御坂と食蜂を交互に見つめると軽くウィンクした。
「分かったわ。ありがとうねぇ。貴方の持ち回りは何かしら?」
「はい......街の電力をストップさせる事です」
「なるほどぉ。ふむふむ、どんな感じで電力が止まっているのかしら?」
警策が何やらカルテのような物でメモを取りながらミサカに質問を繰り返している。
「街の変電所を制圧して電源をオフにしています......とミサカは変電所の方を指差しながら説明します」
「うんうん......それって電力を回復させるにはどうしたら良いかしらぁ?」
「電源がオフになっているのでオンボタンをポチッとすれば万事解決」
「そう......計画も順調みたいだし、そろそろ電力が欲しいから私が指示したらスイッチ押してくれる?」
「分かりました」
計画?
新たに現れたこのナース服姿の女性もあのゼツ達の仲間かしら
ヤバイ......今の状況ってかなりヤバイんじゃあ
「それで......こちらの侵入者は如何なさいますか?」
「んー、少しだけ聞きたいこともあるから後は私に任せて貰って良いわよぉ。貴方は持ち場に戻りなさい」
「分かりました。では失礼します」
とメイド姿のミサカが扉を開けて部屋から居なくなり、足音が遠くなるのを確認すると警策がテーブルの下をなんとも不機嫌そうな顔で覗くと外に出て来いと言わんばかり指を振っている。
「見つかってんじゃねーよ。馬鹿か」
「んへ??」
さっきまで優雅さを極めた女性とは打って変わり不良のようなガサツさと乱暴な言葉使いに御坂は目が点になった。
「助けにくるのが遅いわよぉ」
「これでも急いだんだがな」
御坂がテーブルから這い出てくるとテーブルに備え付けてある椅子にヒョイっと警策が飛び乗って、ナース服のミニスカなんて気にせずに胡座をかいて頬杖をついて悪態をつく。
この言葉使いと死んだ魚のような眼に御坂は既視感を覚えて、手を震わしながら黒髪ツインテール少女を指差した。
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