第6話<意外と夕立も>
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参道具を抱えた母親が入ってきた。
「うん……行こうか」
私は帽子を持つと膝を突いて立ち上がった。
夕立も遅れて立ち上がったが、足がしびれたらしい。
「ぽい」っと言って少しよろめいた。
彼女は髪の毛を押さえながら恥ずかしそうに舌を出して苦笑いをした。それを見た母親も笑顔になった。
「ははは」
私は軽く笑った。何だか、こういうのも、たまには良いかも知れない。
実家の軒先の風鈴が、チリンと風に鳴っていた。
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