山葵の美味さ・1
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
びの緑。一瞬緑茶割りと間違えてしまいそうだが、漂う香りは紛れもなくわさびである。親潮も初めて飲むのか、恐る恐る口を付けてくいっと煽る。すると口に広がるのは、焼酎の香りと鼻に抜けるわさびの清涼感。そして後からやって来るわさびの辛味。しかしその辛味は嫌な物ではなく、あくまでも酒の味を引き立ててくれる程度。素晴らしく合うのだ、焼酎とわさびというのは。
「初めて飲みましたがとっても美味しいです!」
「だろ?良い山葵が無けりゃ出来ない代物だが、山葵好きには堪らん一杯よ」
チューブのワサビで試そうとか思った奴、試すのは一向に構わんが、多分美味くないぞ。おろしたての本わさびだからこそ美味いモンだからな。まぁ、梅酒みたいにわさびをホワイトリカーに漬け込んで飲む『わさび酒』ってのもあって、それもまた独特の味で美味いんだけどな。
さて、一杯目を振る舞った所で料理に移るとするか。しかし何を出した物か……。まぁ、まずは軽くつまめる物にするかな?
《手軽に美味しく!アボカドの梅わさび和え》
・アボカド:1個
・梅干し:3〜4個
・わさび(チューブでも可):小さじ1/2
・小さじ1/2
・鰹節:適量
さて、作っていこう。梅干しは種を取り、包丁で叩いて粗めのペーストにする。ペーストが出来たらボウルに入れ、わさび、醤油と合わせる。
アボカドは皮を剥いて種を取り、賽の目にカット。作っておいた梅わさびタレと合わせて、盛り付けた時にお好みの量のおかかをかければ完成。おかかの代わりにきざみのりと大葉の千切りを乗せても美味いぞ。
「ハイよ、『アボカドの梅わさび和え』。さっきすりおろしたわさびを使ってるからかなり刺激的なハズだが……足りなけりゃ足してくれ」
「いただきます……!」
親潮は心底嬉しそうに、アボカドを口に運ぶ。口に放り込めば広がるのは、梅の酸味とおかかの旨味と塩気、そしてわさびのツンとした辛味。そこにアボカドのねっとりとしたまろやかさが加わり、絶妙な塩梅の味わいで満たされる。また次を食べようとわさび酒で流し込んでやれば、口の中がリセットされてまた食べたくなる。クセになって止まらない……そんな感じの味だ。
『辛すぎて食べにくいと言われたら、クリームチーズを足してやるつもりだったが、杞憂だったか』
アボカドとも山葵とも相性のいいクリームチーズ。このわさび和えに加えると、また一味も二味も変化が生まれて面白いぞ。
さて、お次は……っと、そういやぁ今朝仕入れた鰆があったっけな。丁度いい、時期の物だしこいつで一品といこう。
《ピリリと辛い!鰆のわさび味噌焼き》※分量4人前
・鰆:4切れ
・酒粕:50g
・味噌(出来
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ