第18話
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「か、身体が凍り付いて動け……ない……!?」
自分達に向かって突撃してきた兵士達にはセレーネがリィン達の前に出て自分を中心とした広範囲の猛吹雪の結界を発生させて、猛吹雪は兵士達の全身を凍結させて動きを封じ込めた。
「燃え盛れ――――滅!!」
「あ――――」
そして動きを封じ込められた片方の兵士には炎の竜を太刀に纏わせたリィンが一刀両断して止めを刺し
「貫きなぁ――――穿岩槍!!」
「ガフッ!?」
フォルデは岩をも貫く威力の槍による一撃で兵士の喉元を貫いて止めを刺した!
「え。」
リィン達の電光石火の連携攻撃によって為す術もなく凄まじい速さで討ち取られた部下達を見たナーシェンは呆けた声を出し
「バカなああああぁぁっ!私や父上を守る側近達はあの近衛部隊と同等の実力を持つ精鋭達だぞ!?その精鋭達がこんな小僧共に一矢も報いる事無く討たれただと!?わ、私は悪い夢を見ているのか………?」
すぐに我に返って驚愕の表情で声を上げた後呆然とした様子で呟いた。
「今のが精鋭ね〜。正直”ブレアード迷宮”の上層部の魔物の方が手強いと思うぜ?」
「あの、先輩……魔物を比較対象にするのは間違っていると思うのですが……」
「しかもブレアード迷宮を徘徊している魔物は上層部でもゼムリア大陸の街道を徘徊している魔獣の数倍は手強いですものね……」
呆れた表情で貴族連合軍の兵士達の強さについて評価したフォルデの答えを聞いたリィンとセレーネは苦笑しながらフォルデに指摘した。
「……邪魔者は排除しました。後はナーシェン卿、貴方だけです。」
そしてステラは静かな表情でナーシェンを見つめてライフルを構え
「!!!ま、待て!わ、私を討てば父は絶対に貴様だけでなく貴様の実家も許さないぞ!?貴様の家族が……”四大名門”に次ぐ古き伝統を誇る”ディアメル家”が取り潰しになってもいいのか!?」
「―――それが貴方の最後の言葉ですか。」
ステラの行動を見たナーシェンは恐怖の表情で後ずさりをしながらステラに問いかけたが、ステラは静かな表情で呟いて躊躇いなくライフルの引き金を引いた。すると銃弾はナーシェンの心臓を貫いた。
「あ………ク、クソォ……ッ!後少しでラマールの統括領主に…………父上の跡継ぎとしてエレボニアの未来の皇になれたというのに……こ……な…………で…………」
ステラの銃撃を受けたナーシェンは一瞬呆けたがすぐに自分の心臓がある部分が自分の血で真っ赤に染まりつつあるのを見ると悔しそうな表情で最後の言葉を呟いて絶命した!
「メンフィルに亡命した時点で私は故郷や家族との縁を切りました。ですから、例え”ディアメル伯爵家がどうなろうと私には関係の無い話”です。――――
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