暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0032話『大本営の意思』
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

大本営の幹部たちが部屋に集まってなにやら話し合いをしている。
それは今もっとも話題に上がるであろう異世界から来た提督とその艦娘達についての議論だ。

「それで、その提督の艦隊は前段作戦を突破したというのだね…?」
「うむ。それも艦娘一人も犠牲も出さずに、だ」
「そうか…その通っている名は榛名提督と言ったか? 彼女は期待できる人材なのかね…?」
「はい。なんでも現状我々では扱いが手に余る大和型を普通に運用できるほどには実力はあるようで…」
「むぅ…」

それで代表の人物が唸りを上げながらも、

「ならば榛名提督は現状は我が国に役立てる人材だと考えてもよいのだな?」
「はい。特に反骨心などと言った話はないようですから。それにこれをご覧ください」

とある役員は先日に柳葉提督が榛名提督達から受け取った艦娘練度表を今いる全員に渡す。
全員はその練度表を目にして驚きの表情を浮かべる。

「ばかなっ…現状今のこの世界の日本にある全鎮守府を入れても最高練度を誇る横須賀鎮守府にいる古参の艦娘である武勲艦の長門の練度を上回る艦娘だらけではないか…!」
「はい。榛名提督の艦娘は総じて練度が高いモノばかりなのです。まだ数十名の駆逐艦が練度は低いですがそれでも目を見張る者達ばかりです」
「なるほど…ならば前段作戦を軽く突破したのも頷けるというものだな」

それで代表は腕を組みながらも少し考えて、

「その榛名提督は現在は戦艦榛名に宿っているのだろう…?」
「はい。身体を共有しているという話です」
「つまり歳をとらない艦娘である榛名提督は轟沈しない限りはいつまでも提督としても、そして戦力としても期待できるほどであると考えてもよいのだな?」
「おそらくは…」

それで会議室の中にはどよめきが起こる。

「これは、いよいよをもってその榛名提督を厳重に保護を検討しないといけないかもしれないな。
有益な人材をむざむざと深海棲艦に倒されてはこちらとしてもなにかと都合が悪い。
なにせ、もう榛名提督の事は全国に知れ渡っているのだからな」
「そうですな」

それで大本営の幹部たちは情報伝達するのを早まったかという思いに駆られた。

「だがしかし、だからと言って提督業を手放せと命令をしたら簡単に応じるとは思えない。
最悪は艦娘達とともに反逆されても困る…。
だから今現状は使える手駒として考えていくのが普通なのだろうな…」
「はい。そうですが…現状の全国の提督達から見た榛名提督の評価をご存知ですか…?」

役員の言葉に代表は顔を顰めながらも、

「ああ、知っているよ。
なんでも無駄にプライドが高い提督達が榛名提督の事を疑った目で見てきたり妬んでいたりしているのだろう…?」
「はい。まだ信用も出来ないし背中を預
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ