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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
10.ぶつかり合う特異能力
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間にしてわずかに二秒。
しかしヒースクリフが攻撃するには十分な時間だ。右手で持っていた剣を振り下ろす。シュウに斬りかかる寸前で技後硬直が解ける。無理やり手刀を振り上げる上へと弾き、後ろへと飛び退いた。
間一髪のところだった。ソードスキルでなかったのが幸いだった。あの状態でソードスキルを放たれていれば確実に押し負けていたに違いない。
シュウが体勢を立て直す前にヒースクリフが接近し、上から振り下ろされる剣。不恰好な状態からヒースクリフの剣を受けたせいでかなりの重さだ。
そこから激しい攻防戦が繰り広げられる。しかし、一切としてヒースクリフをHPを削ることができない。
これが《絶対防御》呼ばれるSAO最強のプレイヤーの実力。
───それならこれでどうだ!
片手剣がヒースクリフの盾に触れる寸前。手を離し、事前に開いていたメニューウインドウを殴りつけた。先ほどまでオブジェクト化していた片手剣が光となってる消えたと同時に右手に新たに真紅の槍が出現。
槍へと変わったことでそれに合わせるためにヒースクリフがわずかに後退した。
───その瞬間を待ってた!!
右手に持つ槍を後ろへと引き身体へにシステムの力を感じると同時に右足を力いっぱい踏み込み、一気に間合いを詰める。
───槍重突撃技《ゲイボルグ》
連続的な攻撃で崩せなくとも強力な一撃なら対応はできたとしても隙が生まれるのには変わりない。
やはり、ヒースクリフはわかっていたとでも言うように盾を地面と設置し、吹き飛ばされるのを回避する。
だが、ヒースクリフとしても重い一撃を受けた後にすぐさま切り返すことはできない。
シュウは槍を右手から左手に持ち替え、後方へと飛び退いた。つま先がついたとほぼ同時に跳躍するように正面に向けられる盾の横へと回り込んだ。ヒースクリフの表情からはわずかに驚愕を浮かべている。
───手刀五連撃技《五連星》
星を描くような連続の斬撃。一撃目の斬撃を盾が間に合わないのかわずかに状態を反らせて回避する。しかし続く二撃目は回避しきれずにわずかに腕をとらえた。三撃目以降はヒースクリフの盾によって阻まれた。
シュウは技後硬直の前に後方へと飛び退いた。
ヒースクリフも体勢を立て直すために追撃はしてこない。
「これが《槍剣使い》繰り出す連続スキルか。実に素晴らしい」
「あんたその防御力こそなんだよ」
わずかだが、ヒースクリフの防御の謎がわかってきた。
先ほどの一連の攻防の中でシュウがヒースクリフの盾を破ったのは手刀の一撃のみだ。それ以外の攻撃は全て防がれた。
では、《五連星》とそれ以外のソードスキルの違いとは何か?
いや、そうではない。《五連星》を打ったタイミングとの違いは何があった。まだ確証があるわけではない。しか
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