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サントアンヌ号
廊下にて
船長:「皆、ナイトスコープはつけておるか?」
(ふなのりにおぶさる船長)
女ふなのり:「はいっ!」
停電の中、マリナ達は廊下を走っていた。
船長:「いや〜びっくりしたわい。
麻酔銃とは言え、
突きつけられたら言葉が出んのっ」
女ふなのり:「私とした事がつい
マリナさんの名前を口に、、申し訳ない」
マリナ:「いえ、、私は別に大丈夫です」
船長:「あまり自分を追い詰めるでないっ。
銃つきつけられたんじゃし」
マリナ:「元はと言えば、カツラさんの
指示で船を操縦した結果かしら」
船長:「なんじゃっ、
バレたのはワシのせいかの?」
船長はカツラだった。
マリナ:「いいえ、何でもありません」プイッ
(そっぽを向くマリナ)
カツラ:「ワシはちゃんと指示をしたぞっ。
操縦したのはフブキ巡査とジロウ君じゃ」
ふなのり2人はマリナとジロウだった。
ジロウ:「そんな事言ったって俺、
船の操縦なんてした事ありませんし、、」
フブキ巡査:「南に向かってるはずが
北に向かってたなんて、、、」
マリナ:「びっくりしたわっ。
パーティー会場からブリッジを見に行ったら
シルフが居たんですもの、、」
マリナが
あのタイミングで来たのは偶然だった。
カツラ:「本当はパーティー会場の段階で
解毒剤入りワインを奴らに飲ます
はずじゃったんじゃがな」ボソッ
マリナ:「なっ、、私のせいですか?」
フブキ巡査:「南緯70度のはずが、、、」
カツラ:「いっその事、さっきあそこで
ワタルを撃ってさえいれば、、」ボソッ
マリナ:「うっ、撃てるわけない
じゃないですかっ。私だって
精一杯やったつもりですっ。こんな格好して
持った事もない銃を持たされて、、」
ウエイトレス姿を気にするマリナ。
ジロウ:「まぁまぁ、、でも似合ってますよ!
兄ちゃん(タケシ)が
この場に居なくて良かった、、」
マリナ:「、、、」
ジロウ:「そう言えば、サトシさん達から
連絡はありましたか?」
マリナ:「いえ、まだないわ」
フブキ巡査:「おかしいわね、、そろそろ
連絡が来ても良いはずなのに、、」
カツラ:「彼らならきっと大丈夫じゃっ。
とにかく、連絡が来るまでワシらは
時間稼ぎをしなければならんのっ。
ワタル達を無人発電所に向かわせない為の」
マリナ:「そうですねっ」
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