【繋がる心の軌跡】
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※ナルトがジライヤと共に修行の旅に出てから、ヒナタがネジに頼み修行をつけてもらうようになってからの話。
日向家敷地内にて。
「───ヒナタ様、今日はここまでにしましょう」
「はい、ありがとうございましたネジ兄さん。また、よろしくお願いします…!」
「……ネジ兄、ちょっといい?」
「何でしょうか、ハナビ様」
「あたしにも、修行つけてくれないかな。時間、ある時でいいから」
「……良いのですか、俺で」
「ヒナタ姉さまに、ちゃんと修行つけてあげてるじゃない。あたしも日向の天才のご指南、受けようかなって」
「妙な姉妹ですね、あなた方をあれだけ遠ざけた俺に修行を請うとは」
ネジはふと眼を閉じて微笑する。
「少なくとも、前よりは話しかけやすくなったと思う。やっぱりあの、うずまきナルトのおかげなんでしょう?」
「──実際、それだけではないですけどね」
ナルトとの試合後、日向宗主のヒアシから父ヒザシは影武者として殺されたのではなく、父自身の意思で家族や里を想い自ら死を選んだという真相を知り、日向宗主とはいえ伯父であるヒアシから床に擦り付けるほど頭を下げられた事を、ネジは顔色一つ変えず無表情のままふと思い出す。
「ふぅん……まぁ姉さまが自主的にネジ兄と修行するようになったのは、いいことだと思うけど」
「ナルトが修行の旅に出た事で、自分も厳しい修行を重ねて強くなりたいと述べて来られたんです。……俺が相手でなくとも良いのではと言ったのですが、俺との修行の方が強くなれると思うからと───」
「へぇ…? じゃあ、あたしは日向の天才ネジ兄を超えるために強くなろうかなぁ?」
「フ、言ってくれますねハナビ様。そう簡単には日向の天才の座は、譲れませんよ」
ハナビとネジは、互いに不敵な笑みを浮かべた。
※二部、ネジ下忍から飛び級上忍昇格時
「ネジ兄さまぁ〜、下忍から上忍に飛び級昇格、おめでと〜っ!」
「はぁ…、ありがとうございます」
「さっすがネジ兄さまだよね! 下忍の頃からもう中忍扱いだったもんねっ」
「ハナビ様……、何故俺を様付けするんです? “ネジ兄”と、呼んでいたはずでは」
「いいじゃない、上忍祝いも兼ねて、これからは“ネジ兄さま”って呼ぶから!」
「いや…、困りますよ。それでは俺の立場が──」
「立場が何? 宗家とか分家とか関係ないよ。わたしがネジ兄さまをそう呼びたいのっ」
「………」
「てゆうか兄さまもこれを期に、わたしに敬語使うのやめてくれていいんだよ? その方が堅苦しくないし、従兄妹同士らしくていいでしょ!」
「お断りします。…ハナビ様はもう少し、宗家としての自覚を持
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