空の王者、竜と対峙する
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ちこみ始める、次々と放たれていく火球は砂漠の砂を焼いて行きながら爆音を巻き散らして行く。打ちこんでいく内に地面に現れている砂煙がどんどん移動しているのを理解した、あの下に奴がいるのだと理解しそこへ合わせるように火球を打ちこんでいく、するとそこからディアブロスが勢いよく飛び出し空中の自分目掛けて飛び掛ってきた。
「煩いんだよぉ!!!」
「そりゃ悪かったなぁ!!」
地面にいる間は何も出来ない相手の領域だが空中の此方の領域、幾らでもやりようはある。地面でかなり助走を付けたのか空中のレウスにも届こうとする程の勢い、だが相手の翼はそれを飛ぶには適していない為空中での姿勢制御はあまり出来ない。対するリオレウスは空中でこそ真の力を発揮する竜、飛び掛ってくるディアブロスを回避すると背後に回りこむと尻尾へと喰らい付いた。
「いってぇええ!!!?」
「ぐぅ、重い……!!」
ディアブロスの巨体を尻尾に喰らい付いた口だけで支えるのも限界がある、そのまま一気に降下し勢いを付けて地面へと叩きつける。その衝撃で立派なの角の一本がへし折れるとレウスは一気に畳み掛ける、首に力を込めて相手を一気に持ちあげ空へと放り投げる。
「うおぉぉおお!!?」
「空の王者、舐めんじゃねえぞごらぁああ!!!」
怒りの一撃、先程自分がされたように落ちてくる所への狙い打ち。身体を回転させその勢いで加速する尻尾を相手の喉元へと叩きこんだ。
「がぁっ……!……!!」
「おおおおおりああああああ!!!!」
喉元へと炸裂した一撃、重く硬い攻撃は先程レウスが受けた尾撃にも劣らない破壊力を生んだ。更に強く地面を掴み身体全体を更に回転させてより深くまでダメージを刺さらせる、ディーロはその一撃によって血を巻き散らしながら地面へと沈む。
「はぁはぁ……誰を、殺すって……!?ざけてんじゃ、ねえぞ!!!」
怒りのままにディーロの喉元へと喰らい付くリオレウス、牙や肉を切り裂き骨と到達する。バキバキと骨を砕くかのような音が周囲に響く、そして遂にディアブロスの命の鼓動が止まったのを確認すると勝利の雄たけびを上げるかのように空へと身体を起こし大声で叫んだ。
「か、勝った……はぁはぁ……疲れた……」
―――へぇ、そりゃ良かったな。
「ッ!?」
満身創痍の中、痛みに耐えながら竜化を解除すると自分の勝利を祝うような声が後ろから響いた。振り向いて見るとそこにはもうまた別の竜が鎮座していた、それを形容するとすれば原始的な竜。黄色い外殻に青の縞模様を持ちながらその身体は極めて強靭にしてしなやか、四本足で地面で立ち前足には自分と比べると小さいがしっかりとした翼があった。《b》絶対強者《/b》、《b》轟竜ティガレックス《/b》。それが此方をジッと睨み付けていた。
「あー
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