空の王者、船長の兄を見る
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
念願となっていたアラバスタへの上陸、漸く此処まで来れたとはビビは安堵していた。途中にバロックワークス配下のビリオンズの船を大量に確認したとしてもそれでもビビは国に辿り着けたと安心していた。ナノハナと言う街の近くへ船を停泊させたが付いた途端に空腹なルフィは勢いよくメシやを求めて駆け出して行ってしまった。何故この船の船長でありながら賞金首である彼が一番無鉄砲で無計画なのだろうか……。
「さてと……如何する、ビビちゃんは顔が割れてるし一応俺も残って警護とかしてた方が良い?」
「そうね……サンジ君が一応私達が全滅してるって話をしてくれてるけどもしもって事も十分あり得るわ。でも此処が見つかったら戦闘になっても面倒よ、姿が見られないように慎重に全員で行きましょう」
ビビはこの国では顔が割れすぎて入るが残していくわけにも行かず、致し方なくバレないように連れて行く事となった。その方法は……
「なあ、これって結構無理があるんじゃないか?」
「でもこれが一番確実よ」
「ご、ごめんなさいレウスさん重く、無いかしら……?」
人獣形態となったレウスがビビを背負いその上からかなり大きめのフードを被り姿を隠すと言う物だった。見た目自体はかなり大柄の男がフードを被っているようにしか見えないようにレウスが翼をかなり無理して動かすことでカバーしている。カルーは大きめの木箱の中に入ってもらいそれを担ぐ形となった。
「大丈夫だよ、このぐらい軽い軽い。そっちこそ大丈夫?この形態はぶっちゃけ鎧纏ってるみたいだからゴツゴツして痛くない?」
「ううん大丈夫よ(なんだか暖かくて少し気持ちいいかも……)」
「よし行くわよ!」
そのままナノハナへと入っていく一同、砂漠の町だけあって殆どの人は肌を隠すような服を着用しているからかレウスの格好はそこまで注目されなかった。一部の人からそこまで厚着しなくても良いんじゃ無いかい?とからかうような声がする程度で収まった。街の外れに到着し周囲に一目が無い事を確認すると木箱とビビを降ろす。
「ぁぁぁぁっ……ぁぁぁぁぁっ……!!」
「だ、大丈夫レウスさん?な、なんかちょっと声が艶っぽかったけど……?」
「んっああごめん、なんか翼を動かした事が無い感じにやってたからちょっと直してた」
「今のがレディだったら俺は大歓迎だったんだけどな。20代半ばの野郎じゃな」
「喧しいわ悪かったなおっさんで」
半笑いのサンジにからかわれて少しむっとしてしまう、年齢自体は余り気にする方ではないがこんな言い方をされてしまうと少し気になる。実際一味の中で最年長はレウスである、寧ろ一味が全体的に若すぎると言うのも多いにあるが。
「ええっレウスさんってそうなんですか!?てっきり私二十歳位かと……」
「私も、結構年上だったのね」
「悪か
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ