128部分:第十二話 劉備、先祖伝来の宝剣を手放すのことその一
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れで話は終わった。少女は商人と別れ港町も後にした。そして暫く山道を歩いているとだった。茶屋を見つけたのでそこに入った。するとだ。
金髪をリーゼントにさせた黒い目の精悍な男がいた。逞しい身体をしておりオレンジの道着に黒い帯とシャツを着ている。足には下駄がある。
もう一人は黒い髪を後ろでくくっている彫のある明るい顔の男だ。黒いシャツにオレンジのベスト、それと白いズボンという格好である。彼も逞しい身体をしている。
最後の一人は長い黒髪を後ろで三つ編みにしている少女だ。青いスパッツに白い道着という格好だ。靴はシューズで黒い目の光が生き生きとしている。
その三人が茶屋の中でだ。それぞれ餅や団子を食べながら話をしていた。
「それでロバート」
「何や?」
その彫のある顔の男が金髪の男の言葉に応えていた。
「どないしたんや?」
「どないしたも何もここは何処なんだ?」
「中国らしいな」
「中国か」
「けどお兄ちゃん」
今度は少女が出て来た。彼女は団子を食べている。
「ここって絶対に現代じゃないよ」
「じゃあ何時なんだ?」
「さあ」
少女は今の兄の問いには首を捻るだけだった。
「何処なんだろうね」
「わからないか」
「昔なのはわかるけれど」
「そやな。食べ物は今と同じみたいやがな」
黒髪の男がこれは言った。
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