ガンダムW
1690話
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う。
「お疲れさんって言えばいいのか?」
「ふふっ、そうですね。……そう言えばアクセル代表。少し前にもしかしたら地上に行って貰う必要があるかもしれないという話をしたのを覚えてますか?」
「うん? ああ、覚えてる。宇宙は半ば膠着状態になったから、より戦闘の激しい地球で俺達シャドウミラーの戦力を使おうって話だろ?」
宇宙の膠着状態は、別に偶然そうなった訳ではなくバルジとかを使って俺が意図的に作りだしたものなんだがな。
地球上でも同じように出来ればいいんだが……宇宙と地球では、どうしてもフィールドが違う。
人間が生身で生活出来ない宇宙空間というのは、戦場を限定するという意味ではかなり便利だったが……それを地球でやるとなれば、労力と苦労は二乗倍、三乗倍、四乗倍と増えていく筈だ。
それに宇宙空間では何だかんだとバルジをこっちで確保出来たというのも大きい。
炎獣とかを使っての牽制も、地球ではちょっと難しいだろうし。
やろうと思えば出来るんだろうが、労力に結果がついてこない。
「はい。その話ですが、少し早まるかもしれません」
だからこそ、サリィの口からその言葉が出て来た時、俺は驚いてしまう。
そもそもの話、俺が今回地上に行ったのはその辺りをどうにか出来れば……という思いがあったからこそに他ならない。
そう思い……ふと、その理由について納得してしまう。
「ガンダム、か」
「はい」
サリィは、申し訳なさそうな表情を浮かべつつ、説明を続ける。
「今までは、ガンダムはシャドウミラーに……延いては、そのシャドウミラーを雇っている連合軍がその戦力を自分達の重要な戦力として使っていました。ところが、アクセル代表ももう知ってるでしょうが、中東連合と財団派との戦いで、シャドウミラーに所属していないガンダムが出て来てしまった。それも、中東連合側の戦力として、2機も。これは、連合軍にとって決して座視出来ない事です」
だろうな。ガンダムがどれだけの戦力を持っているのかというのは、それこそ今までその戦力に助けられてきた連合軍が一番知っている筈だ。だからこそ……
「連合軍以外に、ガンダムの力を有している戦力が出て来た以上、いざという時の為にガンダムを有しているシャドウミラーには地上にいて欲しい、か」
「はい。そういう流れになっているようです。不味い事に、現状ではMDと正面から戦って勝てる戦力は、それ程多くありません。そしてガンダムはそんな戦力の中でも最高峰の存在。何より、中東連合は反連合、反OZとしての色が強いですしね」
向こうが自分達を上回る戦力を持っている以上、自分達もそれと同等の……出来ればそれ以上の戦力を持ちたい。
軍人であれ、政治家であれ、それこそ商人や一般人であっても、そう考える
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