ガンダムW
1690話
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……もっとも、調整の方はもう殆ど終わっているがな」
ハンバーガーを手にそう告げる五飛だったが、その視線は好戦的な視線を俺に向けている。
この辺り、何を言いたいのかが分かりやすい。
……が、別にそれを直接口に出すような事はしない。
自分から五飛との戦いを求めようとは思っていないのだから、当然だろう。
五飛から言ってくれば、それを受けても別に構わないんだが。
「なぁ、おい。知ってるか? 例のエンデュミオンの鷹、今日地球で行われた中東連合と財団派との戦いに乱入したんだってよ」
「嘘だろ? マジか? だって、この前まで宇宙にいただろ。なのに。どうやって地球に……」
「だよな。普通なら地球に降りようとすればどこかの勢力に見つかってもおかしくはないんだろうに」
「うーん、だとすれば輸送船のコンテナか何かに偽装して、とか? その辺のチェックは、最近のゴタゴタで結構甘いって言うし」
「ああ、それは有り得るな。けど……」
五飛と共にお互いが無言で食事をしていると、少し離れた場所に座っていた整備員達の話が聞こえてくる。
中東連合との戦いにエンデュミオンの鷹が乱入した話はやっぱり大きなニュースだったらしい。
「ふんっ、エンデュミオンの鷹か。……一度戦ってみたいものだな」
五飛が口を開くと、そう告げる。
まぁ、別にそれは構わないけどな。
「けど、エンデュミオンの鷹はトレーズ派に味方……いや、中東連合の件を考えると、財団派に敵対してるんだろ? なら、俺達シャドウミラーが戦う機会はないんじゃないか?」
「……残念だがな」
不服そうな様子の五飛。
うん、何だかんだとやっぱり五飛も戦闘狂に近いよな。
そんな事を考えていると、素早く食事を済ませた五飛は席を立つ。
食事を味わうのではなく、栄養補給といった感じだ。
ハンバーガーでもそれなりの味ではあるんだから、もう少し味わってもいいと思うが。
……そう言えば、ナデシコ世界で食べた極上のポテトがまだ空間倉庫の中に入ってたな。
あのポテトに比べると、やっぱりこのポテトはいまいち美味くないのは事実だ。
一定の味ではあるんだが。
ともあれ、食べ終わった五飛はゴミを片付けるとそのまま食堂を出ていく。
その後ろ姿を見送り、俺は自分の前にあるハンバーガーをゆっくりと味わう。
「あら、アクセル代表。今日は初めて見かけますね」
五飛と入れ替わるように姿を現したのは、サリィだ。
どこか疲れているように見えるのは、色々と忙しいからだろう。
シャドウミラーとの連絡役のサリィだが、実際にはそれ以外にも色々と仕事をこなしている。
連合軍も現在はMDを正式に戦力化している影響もあり、D-120コロニーにある基地の方でも忙しいのだろ
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