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高くて悪いか
第四章
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 そしてそれは彼に案内されて彼の家に入るまで続いた。だが。
 家に入ってそののろけは消えた。一瞬にして。
 まず出て来たのは彼の姉だった。顔は顎は出ていない。モデル並の美人だ。だが。
「えっ・・・・・・」
 亜美は玄関で出迎えてくれた彼の姉を見て絶句した。何とだ。
 亜美より遥かに大きい。そして猪木よりもだ。彼よりも間違いなく数センチは高かった。
 その彼女を見てだ。玄関で呆然となった。 
 その姉がだ。笑顔でこう言ってきたのだ。
「主ちゃんの彼女ね。いつも言っている」
「そうなんだ。この娘がね」 
 だが、だ。猪木自身はというとだ。
 その日本人はおろかどの国でも間違いなく大柄どころではないその大女に日常の笑顔で応えてだ。そのうえで亜美を見てこう言ったのである。
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