暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic31スキュラ〜We Love You〜
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撃を同時に発射して、ギン姉は衝撃波を撃ち出す短距離射撃魔法を撃ち放った。そんなあたし達の総攻撃を受けてもビクともしない巨人はまだデルタとベータを狙って、その巨大な右手を地面スレスレに薙いできた。
「逃げろ!」「逃げて!」
ヴィータ副隊長とアリサさんからそう言われて、あたしが「デルタ!」を抱え上げて、ウェンディが「ベータ!」をボードの上に乗せて、即座にその場から離脱。ギリギリで巨人の手による薙ぎ払いを回避したところで・・・
『こちら本局・総務部、リアンシェルト・キオン・ヴァスィリーサです。これより隕石の迎撃を行います。私の魔法の属性上、少々気温が10度ほど下がりますので、風邪をひかれぬようにご注意を。・・・では始めます』
そんな通信が入って、世界の色が変わった。空全体に超巨大な魔法陣が、最低でも2つ以上展開された。綺麗な水色の魔法陣?で、太陽の光が魔法陣を通過してるからか世界の色が水色になった。そんな魔法陣を通過して来た隕石はどれもが凍結されていて、迎撃するまでも無く空中分解して消滅した。あたし達が「すご・・・!」って驚いてると・・・
「何を企んでんだ、リアンシェルトの奴・・・」
「どういう経緯であれ、これで隕石によるミッド壊滅は回避されたわ、ヴィータ!」
「・・・納得は出来ねぇが、今は頼るしかねーってか。・・・アイゼン! ツェアシュテールングスフォルム!」
上空に向かって飛んでたヴィータ副隊長が“グラーフアイゼン”を形態変化させた。巨大なドリルとブースターを誇る鉄槌。話だけは聞いてたけど、あんなドリルで穿たれちゃどんな建物も兵器も一撃で潰されそう。
「フレイムアイズ! スリーズ・サンズレガリア!」
アリサさんの魔力がグッと跳ね上がった。さらに「ヴァラーフォーム!」って“フレイムアイズ”を形態変化させた。スナイパーライフルのような長い銃身の両側に反りの無い直刀が2つある1m半くらいの長さの大剣と、1mくらいのソードブレイカーの二剣。両剣の柄頭から魔力ケーブルが伸びて2つを繋いでる。お2人に共通するのは圧倒的な魔力量。
「巨人への攻撃は局員のあの2人に任せて、私たちはあくまでスキュラの護衛に回りましょ」
「うんっ!」「はいっス!」「はいっ!」
お母さんの指示に応じるノーヴェ達。チンク二尉が「私たちの攻撃が通用しないのであれば、巻き込まれないように動くのが得策か」って、お母さんの考えに同意したからあたしとティアも「はい!」頷き返した。
巨人はその巨体さから信じられない程に大きく動いて、地面を穿っては何m何十mっていう岩石を周囲に散らばせてくるから、あたし達はデルタとベータを死なせないように戦場を駆け回り続ける。その中で避け切れない岩石も出てくるけど、「せいっ!」お母さん達がしっかりとフ
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