暁 〜小説投稿サイト〜
ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、いざアラバスタへ
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
―――深い深い雪雲に覆われ閉ざされている冬島に、その天に届かんする山、ドラムロッキーかの頂上より鳴り響く無数の砲音。人々はそれを悪政王ワポルが戻り王政復活を告げる物かと脅えた。やがて砲音が成り止むと、明るく照らされるドラム城。人々は思わずそれを見つめた、明るく照らされた城ではなく……

―――俺は桜を咲かせてみせる!俺の発明が完成すればこの国は救われるんだ!!

昔、そう言っていた医者がいた。その男は藪医者と蔑まされ治療された人間に感謝などされた事など無い男だった。その男が30年と言う長い長い時間を掛けて作り出した物、それは人々の心に感動と言う薬を与え内部から人を治療するという物だった。それは……。

「お"お"お"お"お"お"ぉぉぉぉ!!!!」

一匹のトナカイが大粒の涙を流しながら叫ぶ、心から尊敬する医者の言葉は嘘ではなかった。研究は完成していたんだ……!!!と喜びを嬉しさを溢れさせるように流れる涙、その先にあるのはこの島の中心にあるドラムロッキーを幹にするように咲いた春の象徴の一つとも言える桜だった。白い大地と白い空に浮かび上がった鮮やかなピンクの桜はこの世の物とは思えない幻想的な風景を産み出した。

白い大地に降り注ぐ桜のような雪、その桜に照らされるように輝く白い大地。正に奇跡のような光景だった。この世とも思えない美しさに暫し人は呆然としてしまったが直ぐにその美しさに目を奪われ恍惚とした表情となりながらその光景に酔いしれた。島で一番信用されず、嫌われていた男が作りだした奇跡を誰もが言葉を失いながら目に焼き付けた。

そして―――今でに人々の心の中で生き続ける医者に医者として進めと言われ、最高の医術と優しい心を持ったトナカイは、今海賊となり海へと旅立った。

「チョッパー、これから宜しくな」
「うん、レウスも宜しくな!!」
「野郎共ぉ〜新しい仲間、チョッパーに乾杯だぁああ!!!!」
『カンパーーーーーイ!!!!』

彼の仲間入りを祝う宴は、羊の海賊船の上で朝になるまで続いた……。



島を出航しアラバスタへと進路を取り航海をする事二日、チョッパーの診察による完全な回復が認められたナミは病気のせいでまともに動けなかったフラストレーションを解消するかのようにキビキビと指示を出しながら航海をする。皆もそれを嬉しく思いながら動き回った、そして矢張りこの船にはナミの航海術が必要不可欠だと再認識しながら船は進んで行く。

「へぇ、じゃこれが"ランブルボール"っていうのか」
「うん。5年間の研究で俺が作った丸薬なんだ」

ラウンジでは海図をチェックしながら何かをメモしているナミ、病気で動けなかった間の航路などは一応ビビが記録していてくれたのでそれをかき起こしている。後々役に立つだろうしなにより彼女の夢である世
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ