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ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、いざアラバスタへ
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と思ったから一つしか出来なかったけどなんとか」

二日後の朝早く、レウスが見張り台から降りた時倉庫から出てきたチョッパーが小瓶を手渡した。小さな瓶の中には自分の鱗のような、血よりも紅い色をした丸薬がそこにあった。小瓶越しにあるというのに凄まじい存在感を放っている丸薬に思わず喉を鳴らしてしまった。間違い無い、これは自分に凄まじい力を与えると確信出来る。

「サンキュチョッパー、これで奥の手が出来た……」
「本当に奥の手にしてくれよ、それを使ったらどうなるか俺も解らないんだ……」
「……解った、有難うなチョッパー。さてと、サンジの飯でも食いに行こうか」
「うん!」

チョッパーが作った丸薬、レウス専用ランブルボール。本来はもっと時間を掛けて作らなければいけない物、それを一つだけと言う事で大急ぎで作った物。だがこれが何を齎すのかは誰もわからない。チョッパーの言葉を深く受け止めたレウスは出来れば使わない事を決めながら共に食事を取るのであった。


「おいレウスそっちなんかあるか?」
「駄目だな……調味料ぐらいしかないぞ。ったくうちの船長は……」

ドラムを出航して早5日、事件が起きた。夜中の内にアラバスタまで持つように配分されていた筈の食料全てが消えうせると言う事件だ。勿論犯人はルフィだった、それに加えてチョッパーやウソップ、下ルーまで絡んでいた。チョッパーに関してはランブルボールの製作中に腹が減ってしまいついつい手を出してしまったと白状した、サンジもそれに付いてはしょうがないと容認したが兎も角食料が無くなってしまったのは問題。そこで倉庫に何か残っていないかをサンジと共に捜索中。

「はぁ……ったくルフィの野郎、俺も少し腹ペコなのに……」
「なら食うために探そうぜ」
「だな」

この後何とか保存食の干し肉などを発見する事は出来たがそれ以外の物を発見する事は出来ずにまいってしまったが妙に騒がしいので外に出て見るとなんと敵であるバロックワークスの幹部、Mr.2と遭遇したと皆は語った。相手の顔に触れることで全く同じ姿や声まで真似する"マネマネ"の能力を持ったマネ人間。敵陣に潜入し相手を内部から切り崩すのにこれほど適した能力も無い、しかもMr.2が過去にコピーした相手の中にはビビの父親の顔まであったと言う。

「国王に成りすます……相当良からぬ事が出来るな」
「だな。だけど今あいつに会えたのはラッキーだ、対策が打てる!」

間もなくアラバスタに到着する所で遭遇した敵、だがその敵の能力を前もって知ることが出来た事は非常に大きな事。対策を打ち一味の内部崩壊を防ぐ事が出来るとゾロは語った。そして腕に×印のマークを入れた上に包帯を巻き、それを仲間の印とする事になった。

『いいか、左腕のこれが……仲間の印だ!!』

さあ、
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