第02.5話 青雲の志
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それだけの違いなのだ。元来区別できるものではないのだ。
そして技術の向上とは即ち、人の可能性であり人間の進化ともいえる。
戦火を恐れ、ただ束縛し封印するだけの今の世界に進展はない。新たな世界、その展望こそ見たいのだ。
かつて、300年前にガンダムと共に戦った英雄たちも―――今の凍り付いた世界は望んでいない。
「仏教では―――大紅蓮地獄、極寒のため、身体が裂け破れ、赤い蓮の花弁のようになるという地獄があるそうだ。」
「……まさに、今の世界そのものですね。」
今の世界、まさにそのもの。理不尽に虐げられる者たちの流血で染まり、凍り付いた世界。
「私は、その地獄から世界を開放したいのだ。より自由で展望に満ちた世界に―――その先にはより多くの人々が笑える世界がある、私はそう信じている。」
「そのお手伝いを私なんかに?」
「協力してくれるかな?」
「斯様な大義を私などに、身に余る光栄です―――わかりました、私にも協力させてください。私も、今の世界は嫌です。」
少女の回答にモンタークは満足げに頷くのだった。
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