第57話『雨中の集い』
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の手助けが要る。本来なら大地とかの方が適任なのだが、生憎時間がない。明日くらいには終わらせたいから、今日は夜遅くまでやることになるだろう。
そう考えてる内に、いつの間にか莉奈も帰宅したようだ。
これで部屋に残っているのは晴登と、床に仰向けで寝ている結月だけに・・・ん?
「おい結月、もしかして寝たのか? 課題やらなきゃなのに?」
晴登が疑問を投げかけてみたが、応答はない。どうやら、寝たフリとかではないようだ。それはそれで困るのだが。
「・・・でもまぁ、一日中頑張った訳だし、少しは寝かせてていいかな」
一日中知らない知識を詰め込まれ、彼女の脳は休息を欲しているはずだ。だったら、休ませてあげる方がこの後の課題に対しても、効率が良くなるだろう。
そんなお母さん目線で晴登は結論づけると、結月にタオルを掛ける。
「一応外は雨だし、風邪引くなよ?」
返事が来ないとわかっていても、晴登は無意識に呟いていた。無論、結月は起きるどころか、寝返りも打たないほど熟睡してる。
「・・・さて、夕食の準備をするか」
晴登は立ち上がり、キッチンに向かった。
「──ハルト、ありがと」
寝言か否か、タオルを抱きしめながら結月が微笑んでいたのを、晴登が気づくことはなかった。
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