第4章:日常と非日常
第103話「陰陽師、式姫とは」
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これだ。
膨大な霊力を制御する目的もあるが、アリシアの最初の目標は御守りを作る事。
なら、まずはそれに適した職業を伸ばすべきだろう。
「あたし達の中で一番御守りや護符の制作に向いているのはかやちゃんだし、その間に他の皆は適正のある職業を伸ばそっか。」
「そうね。基礎しか教えていないから、応用を教えておくわ。」
「じゃあ、司とすずかは僕が、奏の相手は蓮さんで頼みます。葵はアリサを頼む。」
この中で最も槍に慣れている僕は二人を、残りの二人は剣が扱える二人に任せる。
「よ、よろしく優輝君。」
「お手柔らかに...。」
「んー...優しくっていう保証はないけど、いっちょやるよ。」
短期で上達するには実践あるのみだ。
とにかく手合わせをして、ダメな所を指摘していく。
持久力があまりつかないが、そこは後からでも補えるしな。
「槍って言うのは基本的に突きが主体だ。本来はそのリーチを生かすからな。だけど、肉薄されるとどうも取り回しが難しくなる。そこも含めて実践形式で教えていくよ。まずは司、シュラインを振るう感覚で来てくれ。」
「分かった。じゃあ...行くよ!」
「すずかもこれを見てできる限り学習してくれ...よっと!」
自分用の木製の槍を創造し、司の突きを逸らす。
すぐさま司は槍を回転させ、柄で攻撃。さらに回して連撃を放ってくる。
「はぁっ!」
「っと!」
それらを躱し、横にずれると大きく薙ぎ払ってくる。
だけど、それはあっさりと僕に受け止められる。
「素の身体能力だと、突きのスピードも取り回しも遅いな。次、霊力も自由に使用してくれ。術の併用も頼む。」
「了、解!」
霊力も使うように言うと、途端に素早くなり、連続の突きが迫る。
それらを、僕は槍の中心を持って小回りを利かせながら逸らす。
「ふっ...!」
―――“風車”
「甘い。」
―――“霊撃”
突き、払いと器用に攻撃を繰り出して来るが、僕はそれを大きく弾く。
隙を補うために司は霊術を使用するが、すぐさま僕は相殺する。
「はぁああああ....!」
「っと...!」
その瞬間を狙うように、大振りの一撃が迫る。
振り下ろされた槍を、僕は後ろに下がって躱すも、司はそれを地面に叩きつけて跳躍。
槍を一回転させてさらに強力な叩きつけを放ってくる。
もちろん、そんな大振りの攻撃は簡単に避けれる。
「っ....!」
「遅い!」
すぐさま体勢を立て直して、僕の薙ぎ払いを防ぐ司。
しかし、もう手遅れだ。そのまま僕は連撃を放って槍を弾き飛ばす。
「....強いね、優輝君...。」
「ま
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