暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第103話「陰陽師、式姫とは」
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後衛でも立ち回る事ができ、また術も扱う事ができる汎用性を持ち合わせているわ。」

「ただし、器用貧乏でもあるから、どれかに特化させる場合が多いよ。後ろから援護するもよし、前衛で武士と同じように敵の攻撃を引き付けるもよしってね。」

 万能ではあるが、それ故に器用貧乏と...。
 大抵は槍による攻撃に重点を置き、隙を突くように攻撃するらしい。

「次、傾奇者。文面じゃ分かりにくいけど、斧を扱うわ。素早いとは言い難く、術もあまり扱えないけど、強力な一撃を誇るわ。」

「所謂重戦士タイプか。なるほど。」

 ...僕ら全員に向いてなさそうだな。パワータイプってイメージがないし。
 強いて言うなら緋雪辺りかな。吸血鬼だし、力も強いしな。
 ...その場合、素早く一撃が強力な反則キャラみたいになってしまうが。

「次に弓術士。これは私を見た通り、弓を扱うわ。後衛からの援護射撃が主で、術もある程度使うわ。...ただ、接近戦がしづらいから気を付けなさい。」

「かやちゃんの場合は短刀でその部分を補っているね。」

 条件が揃えば一方的に攻撃できる役割でもある。
 ...まぁ、自衛のためなんだから戦う=弓術士の利を生かせない状況なんだが。

「呪い師は霊術に特化しているわ。基礎で教えた術をさらに実戦用に強化させ、さらに強力な術を扱うわ。こと術に関しては、最も秀でてるわね。」

「アリシアちゃんが扱い切れてなかった火焔旋風なんて、バンバン使いこなすよ。」

「ええ...あれを?」

 そういえば椿も普通に使ってたな。...なるほど、あれでまだ呪い師に劣るのか。
 所謂魔法使いみたいなポジションなのだろう。

「巫女は呪い師を回復に特化させたようなものよ。聖属性による術で、他の者を治癒させたり、障壁と成して護ったりするわ。」

「偶に霊術で使ってた障壁って...。」

「同じよ。ただ、簡易的な物ならすぐ張れるけど、強力なのは私だと扇や御札を必要とするわ。...そうね、那美が一番巫女らしいわね。元々巫女だけど。」

 一応、アルバイトだから本職ではないらしいけどね。
 確かに、那美さんは巫女っぽいな。回復とか扱って、攻撃を苦手としてるし。

「基本はこの六つの職業ね。」

「...あれ?この剣豪と符術師は?それと、他に二つ書いてるけど...。」

 司が示すのは、残り二つの職業と、“人魚”と“幽霊”という文字。
 態々書いてあるという事は、職業はともかく二つの単語も関係あるはずだが...。

「その二つの職業は陰陽師にしか扱えなくてね。剣豪の方はともかく、符術師は式姫でも真似できるのは少なかったわ。」

「へぇー...。」

 陰陽師限定...ゲームで言う主人公限定の職業って所か
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