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レーヴァティン
第六話 神殿その七

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「それでもだ」
「情報を仕入れられるか」
「この世界についてな、あれだけの神殿なら」
「所蔵してある本も多いか」
「それも質の多いものがな」
「あるんだな」
「その筈だ」
 間違いなく、というのだ。
「だから出来ることならだ」
「この神殿ではか」
「神職から話を聞いてだ」
「本も読んでか」
「色々聞こう」
「本当に情報って大事だな」
 久志はあらためて認識した、このことについて。
「何も知らないと何も出来ないな」
「そうだ、まさにな」
「この世界については特にだな」
「俺達は異邦人だからな」
「よそから来た、だからだな」
「何も知らない」
「それなら余計にだな」 
 異邦人ならとだ、英雄はまた言った。
「聞いて調べて知ることだ」
「結局そういうことだな」
「では神殿に行くとだ」
「刀剣を抜くだけじゃなくて」
「それもしていくぞ」
「抜けなくてもだよな」
 刀剣をとだ、久志は英雄に鋭い目になって問うた。
「そうだよな」
「そうだ、抜けても抜けなくてもだ」
「どっちにしてもか」
「俺達はこの世界で生きるんだからな」
「それならだな」
「情報を聞くことだ」
 是非にというのだ。
「読んで確かめる」
「何か刀剣抜くのが目的なのにな」
「目的はそれだけではないということだ」
「そうなるんだな」
「これでわかったな」
「ああ、それじゃあな」
「行くぞ」
 その神殿までとだ、二人で話してだった。
 二人は神殿まで歩いていくことにした、馬から降りて手綱で引いてだ。そしてパンシャも連れてそうしてであった。
 街の中を見ていく、するとだった。
 久志は街を見てだ、英雄に言った。
「とんでもなく栄えているな」
「何十万といそうな感じだな」
「これまでとは桁が違うな」
 街の大きさがというのだ。
「それこそな」
「そうだな、島の真ん中にありだ」
「そしてだよな」
「神殿の言うなら門前町だ」
 英雄は彼等の世界の言葉も出した。
「その巨大な神殿もな」
「参列者とか信者さん目当ての店も多くてか」
「それだけ賑わっている」
「そういうことだな」
「実際に何十万もいそうだな」
 英雄も街の大きさから言った。
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