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サントアンヌ号にて、、、
サトシ達がシンジと接触している頃、
サントアンヌ号のとある部屋では
ワタルとダイゴがシングルソファーに腰掛け、
テーブルを挟み対談をしていた。
ワタル:「パーティーは楽しめましたか?」
ワタルはグラスに酒を注いだ。
ダイゴ:「えぇ、、料理もそうですが、
久しい面々が揃っていましたからね。
、、、ただ、夕暮れ時にゆっくりと
海を眺めたかったものです」
ワタル:「それは私も同じ意見です。
せっかくのクルージングなのに、
海を見る人はほとんど居ない、、。
乗客の8割がビジネス交渉を進める機会として
パーティーに参加しているというのが現状です」
ダイゴ:「それは何とも、寂しい現状ですね」
シングルソファーに座ったまま、
窓の向こうを眺めるダイゴ。
ワタルは何か思い詰めるように目を閉じ、
ワインを一口飲んだ。
ダイゴ:「例の話ですがワタルさん、、」
話を切り出しすダイゴ。
ワタル:「、、、」
ダイゴ:「ポケモン孵化施設譲渡の件、
ホウエンはシルフに賛同します」
以前ワタル達が
ホウエン地方を尋ねた時の交渉に、
ダイゴは賛同した。
ワタル:「、、、期待した甲斐がありました」
ダイゴ:「ただ、約束は守って頂きます。
ポケモンを提供する代わりカントーは
”例の計画”開始以降、ホウエン地方に
武力を使わず、預けたポケモンの身の保証
及び街の人々の生活に干渉しない、、と」
ワタル:「、、、勿論です。
ただ、カントー側から今後、
ホウエン地方の資源に関しての要求が
あるかも知れませんが、その時は
貴方の知恵をお借りするかも知れません」
ダイゴ:「、、わかりました。
賛同はしましたが、もしカントーが
条約に背いた場合、私は命に代えてでも
ホウエンに住む人々を守るつもりです。
例え相手がカントーの政権を握る
シルフカンパニーが相手でも。
その事はご了承下さい」
ワタルは納得したような笑みを浮かべると
シルフに電話を入れ、その後しばらく
ダイゴと話をした。
ワタル:「さて、ダイゴさん」
ダイゴ:「?」
ワタル:「交渉も済んだ事ですし、
私は他にやる事があるので退室します。
パーティーもまだ開かれていますし、
この部屋もご自由にお使い下さい」
ワタルは立ち上がった。
ダイゴ:「ワタルさんは
会場に戻らないのですか?」
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