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提督はBarにいる。
実録!ブルネイ鎮守府24時・その5
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、腹黒眼鏡」

 寝てると思ってましたが提督、起きていて私達の話を聞いていたようです。

「あら嫌だ提督、乙女の内緒話に聞き耳を立てる物ではありませんよ?」

「誰が乙女だ、誰が。実年齢アラフォーが何言ってやがる」

「でも肉体年齢は10代後半から20代前半ですよ?」

「だ〜から、俺ぁ精神年齢の話を……って面倒臭くなってきた。もういい」

 提督と大淀さんの論争は、のらりくらりとかわす大淀さんを言いくるめるのを諦めたお陰で、大淀さんに軍配が上がったようです。

「まぁそういう訳ですから、親潮さんも頑張って提督を休ませてあげてくださいね?」

「はいっ!」

 今日のお仕事終了まで、あと少しです!




17:00 【今日のお仕事終了です!そして……】

 17:00になると鎮守府にサイレンが響き渡ります。本日の業務終了の合図です。夜勤の当番の娘達もいますが、ほとんどの娘達は日勤なのでこれでお仕事を終えます。この鎮守府は前線のはずなのですが、勤務時間は8-17時の昼休憩が1時間と実働8時間体勢なのです。他の鎮守府や本土のサラリーマンの方々は残業や休日返上が常だと聞いているのに、どうしてこの時間で仕事が終わるのでしょうか?もう訳が解りません……。

「まぁまぁ、残業ナシで仕事が終わるなんて素晴らしい事じゃねぇの。それとも何か?親潮は残業してもっと仕事がしたいのか?」

「いっ、いえ!そういう事では無いのですが……」

「なら良いじゃねぇか。ウチは効率的に仕事を進めて、他の鎮守府以上に稼いでるんだ。定時に終わって身体を休めるのも、仕事の内だぜ?」

 まぁ、俺が残業嫌いってのもあるんだがな!と提督はケラケラ笑っています。

「親潮さん」

「はい、何でしょうか大淀さん?」

「今日の秘書艦業務を以て、親潮さんの訓練課程が全日程を修了しました。改めて、ようこそブルネイ第一鎮守府へ!」

 訓練が全て終了。つまり、今日から私も一人前のこの鎮守府のメンバーだという事です。何だか、こそばゆいような嬉しい気持ちです。

「お?今日で親潮が訓練課程卒業だったのか。なら俺からの祝いだ、ウチで飯でも食ってけよ。好きなモンくわしてやるぞ?」

「え、良いんですか!」

「勿論。何が食いたい?」

「じゃあ、えっとーー……」
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